
菅田将暉 Twitterより
第41回日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞を受賞したのは、今やすっかり邦画界になくてはならない役者となった菅田将暉(25)だった。ここ数年の菅田将暉の活躍ぶりは凄まじいものがある。2015年には4本、2016年に9本、2017年に5本の出演映画が公開されており、そのうち実に8本が主演作品。今年も4月に『となりの怪物くん』、8月に『銀魂2』、秋には『生きてるだけで、愛。』と出演映画の公開が控えている。歌手デビューも果たしており、2月にリリースした「さよならエレジー」はiTunesStoreランキングで上位を維持。3月21日にはファーストアルバム「Play」をリリース予定だ。
同世代ではトップスターと呼んで差し支えない活躍ぶりの菅田将暉だが、なぜか彼の両親も息子の活躍に便乗して目立っている。菅田の実父で経営コンサルタントの菅生新氏(58)は、週刊誌取材に応じるなどメディア露出に積極的で、昨年12月には家族について著した書籍『スゴー家の人々~自叙伝的子育て奮戦記~』(トランスワールドジャパン)を上梓。今年1月末に「ほのぼの癒しの家族愛」をテーマにしたアメーバブログも開設し、息子たち(三兄弟、菅田将暉は長男)の写真をふんだんに掲載するなど注目を集めている。
さらに実母もひそかに活躍中で、2月に開催された一般社団法人ママ育協会という団体主催の「日本創世女性シンポジウム」で、木村拓哉(45)の母親とそろってトークショーに登場。息子ネタのトークを披露した。会場には夫である菅生新氏もやってきていたという。
この菅田ママにはすでに多くのファンがついているようで、彼女をメインにしたトーク&ランチ会を東京・渋谷で開催することが菅生氏のブログで発表された。書籍やブログの読者から、<三兄弟の母である…妻に「もっと子育てや旦那育てを教えてほしいです!」のご要望ご多く…また出版社へお手紙も有り、妻も使命に感じて…>との理由で急遽、開催の運びとなったそうだ。
こうした両親ズの活動を、菅田将暉自身はどう思っているのか。苦々しく感じているのではないか……と推測したくもなるが、菅生氏はそのような心配は一切していないようだ。家族仲が非常に良く、菅田も含め家族間では頻繁にLINEのやりとりをしているという。書き上げた書籍の原稿を菅田に送ったところ、菅田は忙しい中でも「すごくいいと思う」と電話で感想を伝えてくれたそうだ。
2013年、主演映画『共喰い』の公開初日舞台あいさつで、母親からの手紙を代読された菅田将暉は、「産んでくれてありがとうとメールしたいと思います」とコメント。菅生氏によれば、家族間のLINEでは「ありがとう」「感謝やね」といったポジティブな言葉が多く交わされているそうで、<うちの子は『菅生家』っていう言葉をよく使うくらい一家を1つのチームに見ていて、わが家に合う女性じゃないとダメだ、という物差しを持っているんです>(菅生新氏インタビュー:女性セブン2018年1月1日号/小学館)というほど、菅田将暉は家族を信頼し、大事に思っているようである。
芸能界で頭角を表しすっかり有名人となった息子や娘の名前をウリに、怪しげな商売を展開する実両親の例は数多ある。菅田の場合もそうした事例に当てはまるのではないかと業界内では心配の声が絶えないが、果たして菅生家はどうなのか。ただオープンマインドなだけならば良いのだが。