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松本まりか“あざとかわいくて怖い”でブレイク、『ホリデイラブ』視聴者を釘付けにした芸歴18年の力量

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山田優さん、清川あさみさんとも仲良しって意外!(松本まりかInstagramより)

山田優さん、清川あさみさんとも仲良しって意外!(松本まりかInstagramより)

 金曜ナイトドラマ『ホリデイラブ』(テレビ朝日系、金曜23時15分)が、3月16日ついに最終回を迎える。このドラマで一躍脚光を浴びたのは間違いなく、「不倫人妻」を演じた女優・松本まりか(33)だろう。

 『ホリデイラブ』で松本まりかが演じたのは、仲里依紗(28)演じる主人公・高森安寿の夫・純平(塚本高史)と不倫関係になる女性・井筒里奈役だ。里奈自身も既婚者で2人の子どもを育てる身であるが、モラハラ夫と離婚して純平を略奪しようとあれこれ画策し、高森夫妻を翻弄する。ピンクと白を基調としたいかにもなゆるふわファッションでキャラクター付けされた里奈は、巧みな計算で純平に甘えかかるのだが、童顔でえくぼと甘ったるいアニメ声がチャームポイントの松本まりかにしっくりハマるキャラだった。

 30代の中堅女優で、主演クラスの色が付いておらず、演技力もある女優という意味でも、松本しかいなかったかもしれない。芸歴は長いながらも、今ひとつアイドルファン以外からの知名度を獲得しきれなかった松本まりかにとって、『ホリデイラブ』は転機となる作品だっただろう。毎回、放送中から視聴者の反響は大きく、「魔性すぎる」「まさに女が嫌いな女」「あざとかわいい」など、視聴者も松本まりか演じる里奈に翻弄され、目が離せない存在となっていった。

 現在33<歳の松本まりかは、2000年に芸能活動をスタートしており、芸歴18年のベテラン。デビュー当時は蒼井優(32)と同じ芸能事務所に所属していた。デビュー作はNHK教育(現在のEテレ)のドラマ愛の詩シリーズ『六番目の小夜子』(2000年)で、主人公の友人役だった。ちなみにドラマ『六番目の小夜子』は、恩田陸の同名ヒット小説をベースにした学園ものなのだが、知る人ぞ知る名作で人気が高く、DVD化もされている。主人公は鈴木杏(30)、友人役には松本のほかに、山田孝之(35)、栗山千明(34)、山崎育三郎(32)、勝地涼(31)らが出演しており、今となっては豪華なキャスティングだ。

 その後も松本まりかは順調に仕事の幅を広げ、声優やナレーションなどでも多くの作品に出演しているのだが、同世代の女優たち、たとえば前述した蒼井優や栗山千明、プライベートでも親しい宮崎あおい(32)、石原さとみ(31)らと比較すれば、松本の知名度は低かった。連続ドラマ『太陽の季節』(TBS系、2002年)、『タイガー&ドラゴン』(TBS系、2005年)、NHK朝ドラ『純情きらり』(NHK、2006年)、『ホタルノヒカリ』(日本テレビ系、2007年)など、ヒット作品の出演歴も豊富だが、主人公の“友人のうちのひとり”“同僚のうちのひとり”といった、どうしても視聴者の印象には残りにくい役所が多かった。他方、舞台にも多く出演し、コツコツと実力をつけていった。ちなみに声優としては、矢沢あい作品『パラダイス・キス』のテレビアニメ版(2005年、フジテレビ系)で、主人公の女友達・実和子の声を担当しているが、これも今思うと彼女の声質にぴったりの配役だ。

 『ホリデイラブ』の里奈役は“あざとかわいい(けど怖い)”で良くも悪くも視聴者の関心を惹きつけたが、松本まりか自身「自分の想像をはるかに超える反響」だったという。強烈なキャラクターを演じたことによって、これまで彼女を知らなかった層にも確実に届く存在になった。逆に言えば、あまりに強烈なキャラクターのせいで、彼女自身が役柄と重ねて見られたり、似たような役柄を求められることが連続してしまう懸念もある。しかし斎藤工が「エロカッコイイ」役の連投でどんどん上にのぼりつめていったように、一つのハマリ役が大きなきっかけになる可能性は十分ある。あざとかわいいといえば松本まりか、になるかもしれない。昨年は7本の出演映画が公開されたが、『ホリデイラブ』の大反響を経て今年は今まで以上に重要な役どころでのオファーが増えていくだろう。

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