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乳児の入場を禁止する改正案を熊本市議会が可決。「議論が必要」というコメントはなんだったのか

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Thinkstock/Photo by DenKuvaiev

 今月12日、熊本市議会は議場に入場できる者を制限することを明文化した会議規則の改正案を可決した。昨年11月に同議会議員の緒方夕佳市議が自身の息子である乳児を連れて議会に出席しようとしたことを受けての対応だ。

 規則の改正案では、議場へ入場できる者を次のように定めた。①議員②議長から出席を求められた者③議長が特に必要と認める者。委員会への入場についても同様に定めた。緒方市議と一名を除いた全員が賛成し、可決している。

 NHKの報道によると、採決のあと澤田昌作議長は「子ども連れで議場に入ることが子育て中の議員の活動しやすい環境の整備につながるとは思わない。現時点では認めるつもりはない」と話したのだという。一方、緒方議員は「女性が活躍できて子育てしやすい社会の流れがさらに進む内容かどうかに疑問が残り、十分な議論が尽くされないままで本当にいいのかと思う」と話したのだそう。

 今回の規則改正の発端は昨年11月22日に遡る。その日、緒方市議は、生後7カ月の長男を連れて議場に入場し、自席に着席した。議長らが子どもを連れた緒方市議を取りかこみ押し問答になった末、緒方市議は別室に移動し、友人に長男を預け議場に戻った。開会は約40分遅れた。

 緒方市議は行動の理由を「仕事と子育てを両立し女性が活躍できるような議会になってほしい」と説明東京新聞のインタビューでは、「子育ての悩みが個人の問題にされる社会にメッセージを送りたかった」とも語った。

 緒方市議の行動については、SNSでも意見がわかれていた。賞賛の声をあげる人もいれば、制度が整っていないことは問題だが強行的な手段に問題があると眉をひそめる人もいたし、緒方市議を糾弾する人もいた。

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