更年期症状はホットフラッシュやイライラだけじゃない! デリケートゾーンの痒みも我慢せず受診を

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知っておきたい、ローションの違い

――奥様のために旦那様が購入されているんですね! たしかに最近はネットで購入できることで手軽になったとは思うのですが。ただ、いろんな種類がありすぎて、どれを買えばいいのか迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。

「ラブグッズと言われるローションは、大きく分けて2種類があるんです。ひとつは、ボディ上でヌルヌル感を楽しむもの。ラブホテルに置かれているのは、だいたいがこのタイプですね。そして、もう一つは挿入をスムーズにヘルプする、潤滑ゼリー/ジェルです。」

――量販店やドラッグストアなどでは、どちらも区別なく陳列されていることが多いです。性交痛のヘルプのためのローションを買う場合は、成分をチェックしたほうがいい、と。

「どちらも見た目は透明でヌメリがあるので紛らわしく、さらにどちらもローションとカテゴリされたり、呼ばれていることが多いので見分け方が難しいんです……。挿入に使用する場合は、一般的に水とグリセリン(又は似た成分)で構成され『潤滑xx』と書いてあるものを選んで頂くとよいかと思います。ヌルヌル感を楽しむローションは、成分表示の最初にポリアクリル酸ナトリウムが表示されていることが多いので判断しやすいです」

――潤滑ゼリーの量なのですが、どれぐらいが適量なんでしょう?

「適量はひとさし指の第一関節分ぐらいかと思います」

――どのタイミングで塗ればいいのかわからない、という声もあるようです。

「挿入する直前に塗るのがいいと思います。あと、塗るタイミングではなく、潤滑ゼリーを使おうよと最初に話すタイミングが難しい、というのは私もよく聞く話です。でも、最初だけですよ、気まずいのは(笑)」

――それで夫婦間やパートナーの関係が良好になるなら、使わない手はないですよね。

「次第にゼリーの存在が当たりまえになってきますから。性交痛で悩んでいるなら、男性も女性も恐れずにパートナーに潤滑ゼリーの使用を提案してみてほしいです」

潤滑ローションは、ふしだらなものなんかじゃない

――日本では、たとえ夫婦間やパートナー間といえ、性行為に関して話し合うということはまだまだ一般化されていませんものね。特に4050代ではその傾向が強い。潤滑ゼリーを使いたいと話すと、男女とも「どこでそんな知識を覚えてきたんだ!?」と嫌悪感や抵抗感を示す人もいるかもしれないですね。

「そうなんです。ローションといえば、性風俗で覚えた遊び、というイメージが強いですし、あとは女性がそんなものを提案するのはふしだらだ、と思い込んでいる人は男女問わずにいるかと思います。だから私は婦人科のお医者様が積極的に勧めてくださったらいいのになと思っているんですよ」

――たしかに「お医者さんから勧められたから」と言えば、話もスムーズな気がします。

「ですよね。私の主治医は、患者さんからのそういった相談も多いので、積極的に潤滑ゼリーの存在を話してくださっているようですけれど、まだまだ……」

――性交痛はなにも更年期世代だけの悩みとは限りませんよね。

「そうです。若い方でも悩んでいる方は多いです」

――若い世代の性交痛にはどんな原因が考えられますか?

「そのときの身体のコンディションによる潤い減少が多いのかなと思いますけど……。ほかにたとえば子宮頚がんや内膜症など子宮に関連する病気、出産による会陰の外傷、膣の炎症、薬の副作用による乾燥など、原因は様々で多岐にわたります。初体験や出産で経験した痛みから『また痛いのではないか』という恐怖心がおこり、それが性交痛につながるケースも。あと、生理が止まるようなハードなダイエットをしている人は、エストロゲンが減少しているわけですから、濡れにくくなるようです」

――性交痛で悩んでいる方って、どれぐらいいらっしゃるんでしょう?

「弊社ホームページ上で、101名の方にアンケートを実施したことがあるんですね。『性交時に痛かった経験はありますか?』の問いに『ない』と答えた方は18名、『ある』と答えた方は82名でした」

――8割! 痛みに悩んでいらっしゃる方は、まずは潤滑ゼリーを試してみてほしいですね。

「はい。ただ、更年期世代の方で潤滑ゼリーを使っても痛みが激しい、出血するといった場合は、やはり婦人科に行ってみてほしいです。HRTのほかに、痛みを緩和する膣座薬などもありますから。入り口以外が痛い場合は、潤滑ゼリーで解決はしません」

――顔や肌と違って、デリケートゾーンって普段は気に掛けることあまりないし、鏡でじっくり見ることも滅多にない。でもある程度の年齢になるとそこも変化していく、ということを知識として知っておくことは重要――。改めてよくわかりました。キラキラするためじゃなく、自分の健康のために、ですね。

「その通りだと思います。デリケートゾーンを直視出来ない、という女性は多いようですが、時には勇気を出して鏡などでチェックしてみてもいいんじゃないでしょうか。定期的に確認すると変化にも気づきやすいかもしれませんから」

――今日はどうもありがとうございました。

最後に、取材にご協力いただいた小林さんが輸入販売されているおすすめの潤滑ゼリーをご紹介します。

▼ビオグライド 40ml
ドイツ製オーガニック潤滑ゼリー、しっかりとした粘土で潤いを助けます

ビオグライド 40ml

ビオグライド 40ml

▼アイディグライド 65ml
LA発の老舗潤滑ゼリーのメーカーアイディルーブの看板商品。アメリカでは医療現場でも使用できる許可を持つゼリーです

アイディグライド 65ml

アイディグライド 65ml

輸入販売元:うるおいヘルスケア株式会社
問合せ:sales@uruoi-for-all.com

<プロフィール>
▼小林ひろみ
うるおいヘルスケア株式会社 代表/メノポーズカウンセラー/化粧品成分検定上級スペシャリスト1級/女性の健康とワーク・ライフ・バランス推進員
【会員】
日本性科学会(JSSS)/NPO法人 更年期と加齢のヘルスケア/NPO法人 女性の健康とメノポーズ協会/性と健康を考える女性専門家の会

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