
『サンデー毎日増刊 おめでとう眞子さま 小室圭さんとご結婚へ 眞子さま 佳子さま 悠仁さま 秋篠宮家の育み』
2月6日に結婚延期を発表された秋篠宮家の長女・眞子さま(26)の婚約内定者・小室圭さん(26)に対する人格攻撃ともいえるような報道が過熱している。「女性セブン」2018年3月22日号(小学館)は、小室さんが自宅のある横浜から勤務先の法律事務所へ向かう電車内での様子を伝えていた。
それによれば、小室さんには護衛がついているが、小室さん自身も「車内や駅のホームで顔をあげて周囲を見回したり、歩きながら振り返る様子が見受けられた」。しかしそれは、“同じ路線を利用している男性会社員”の印象では警戒心からではなく、「周囲を警戒したり、こそこそ隠れようというのではなく、自分の存在に気づいている人がいるかどうか確認しているように見え」、さらに小室さんは「まるで気づいてくれと言わんばかり」の行動を取ることもあった、という。
また、“小室家の知人”が明かすところによれば、小室さんは眞子さまと交際する以前にもお付き合いしていた女性がいるが、「あるとき、小室さんのお母さんの佳代さんが“あの子とどうなっているの?”と尋ねると、小室さんは“お母さま、うまくいってるよ!”ってあけすけに答えるんです。年頃の男の子だったら、恥ずかしがって話さないのが普通でしょうに。眞子さまとのことも、きっと逐一報告をしていたと思います」。すなわちこの記事が伝えたいことは、小室さんおよび母・佳代さんが“普通ではない”ということである。この記事に限らず、彼らがいかに自己顕示欲が強く異様な人物像かということを報じる週刊誌記事は枚挙に暇がない。それだけ需要もあると見られているのだろう。
しかし小室家が目下向き合わなければならないのは、佳代さんの元婚約者が告発を続けている「借金問題」の解決であり、その人格までこうも否定されるいわれはないだろう。特に複数誌で報じられた、亡くなった祖母が一時期入信していたという新興宗教の問題は、いくらなんでも言いがかりではなかっただろうか。また、元婚約者の言い分をそのまま流しているメディアも少なくなく、この三ヶ月間で8つの雑誌が「元婚約者」側のコメントを掲載。それによって母子の強欲なイメージが形成されている。
3月20日発売の「女性自身」(光文社)にもまた、元婚約者がX氏として登場。かねてより亡くなった小室さんの父親の友人だと名乗ってきたX氏だが、小室家と同じマンションを新築時(24年前)に購入したご近所さんだった、と新たな告白をしている。友人になった経緯はマンションの管理組合の会合で会って親しくなったため。小室さんの父親は2002年に亡くなり、2010年にX氏は佳代さんと婚約し金銭的援助をするようになるが、2012年にX氏から婚約解消、翌13年に貸した金の返済を要求しているが応答はなく、今回の告発につながっているという。小室家への金銭的援助については借用書を交わしていないためX氏が裁判で勝つことは難しい。しかしX氏はどうしても返して欲しいと主張している。
少なくとも小室家がX氏との間に金銭トラブルを抱えていることは疑いようもない事実だ。貸した、もらった、という「認識の違い」どうこうではなく、すでにトラブルは起こっている。このトラブルが解決しなければ、つまりX氏が納得しないままでは、宮内庁から結婚許可が下りることはありえないだろう。しかしそのことは、小室さんや佳代さんの人格攻撃に当たる様々なディテールの報道をすることの正当な理由になるだろうか。彼らに不届き者であるというレッテルを張ることが目的化し、過剰になりすぎている感は否めない。それとも数々の一方的な証言によって立体的に描かれる非常識な小室母子の姿が、「仮面を剥がしたありのままの実態」だというのだろうか。