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とんねるずが返り咲く可能性はあるのか? ダウンタウン、ウッチャンナンチャンとの決定的な違いとは

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フジテレビ「とんねるずのみなさんのおかげでした」公式インスタグラム より

 3月22日の放送をもって前身番組から数えると30年の歴史に幕を下ろす『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)。同じく今月末をもって終了する『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)は5時間スペシャル番組でフィナーレを飾る一方で、『みなさんのおかげでした』は一時間の通常放送となっている。21日、石橋貴明(56)は同番組のDVDBOX『とんねるずのみなさんのおかげでBOX』発売を記念してSHIBUYA TSUTAYAを訪れ、店頭表敬訪問のため、「『めちゃイケ』みたいに(最終回を)5時間半くらいやればよかった。もう数字が取れないからやめてくれって(笑)」と冗談を飛ばしたが……確かに好視聴率を継続できなくなったことが、番組終了の直接的な理由だろう。

 『とんねるずのみなさんのおかげでした』は、1989年~1994年までの6年間連続でバラエティ番組の年間平均視聴率においてトップを獲得しており当時はいわゆるお化け番組だった。『ねるとん紅鯨団』(フジテレビ系)、『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』(日本テレビ系)なども年間平均視聴率でベスト5に入るなど、とんねるずは80年から90年代前半のテレビ業界において、間違いなく圧倒的な地位を確立していた。

 しかしその覇権が長く続いていたわけではない。91年からスタートした『生ダラ』も、番組末期には、パチンコ対決や高級寿司を賭けた麻雀対決ばかりを放送するなど企画のマンネリ化が進み、01年に終了。その後、95年にスタートした『ねる様の踏み絵』(TBS系)は、恋人に不満を持つ一般人のカップルを集めて「スワッピングするか」「モトサヤに収まるか」を問うという異例の番組内容で不評。番組開始から約半年後に『とんねるずのカバチ』と名前を変えたものの、96年終了という短命番組に終わった。97年からスタートした『とんねるずの本汁でしょう!!』(フジテレビ系)は、それまでコント主体だったとんねるずが競馬などに挑戦する番組だった。しかし視聴率がふるわなかったため、わずか1クールで打ち切られてしまう。

 87年から94年まで放送され、とんねるずの代表番組のひとつとなった『ねるとん紅鯨団』は、集団のお見合い企画がヒットして大成功を収めた。今では当たり前に使用されている「彼氏・彼女いない歴○年」「ツーショット」といった言葉は同番組から誕生しており、どれほど影響力のある人気番組だったかうかがえる。ただ、とんねるずの番組は2人の芸風である”過激な笑い”が主で「子供に見せたくない番組」の上位常連でもあった。それだけ注目度が高かったとも言えるが、彼らがつくる“笑い”は、“笑えない”ものでもあり、幾度となく問題視されてきた。それは視聴者のせい、時代のせいだったのだろうか。彼らは頑なに変化を拒み続けてきたように見える。

  『とんねるずのみなさんのおかげでした』の終了とともに、とんねるずがコンビで出演するレギュラー番組は消滅する。16年放送の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)で、浜田雅功(54)はとんねるずを「テレビのタレントさん」、ダウンタウンを「芸人」と称し、松本人志(54)も「ジャンルが違うと思う」と同調していた。今なお第一線で活躍している同世代のウッチャンナンチャンやダウンタウンとは明らかに別ジャンルの存在だったとんねるず。テレビ業界の一時代を色濃く築いたとんねるずは、確かに浜田の言うとおり“テレビの人”なのだろう。

 3月8日放送の『みなさんのおかげでした』では、石橋貴明が「最後と思ってないから俺。俺いつか帰ってくるから」と宣言していた。近年、各局のバラエティ番組は、低予算のスタジオトークや街ブラロケ、海外輸入VTRやクイズ番組などが主流となっているが、とんねるずがそれらと同じ企画に乗ったとしても、「とんねるずがやるなら見よう」と視聴者をひきつけるには至らないだろう。彼らを慕うテレビマンや芸人は非常に多く、とんねるずがテレビから完全に消えることは当面ありえないと考えられる。しかしすぐに復帰してこれまでと同じようなことをしても意味がない。自分たちが持ち味にしてきた“過激さ”を、どう料理し直せば今の笑いに通じるのか……自ら考え、“芸”を練り直すための休息期間にしてほしい。

(ボンゾ)

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