ビートたけしのフェミニズム理解がかなりヤバい「安倍政権では女の社会参加をすごく後押ししてるが…」

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 さらに大きな誤解もしている。「安倍政権ではいま女の自立とか、女の社会参加をすごく後押ししてるよね」「だけど、相変わらず女にハンデはあげてないね」というのだ。男と女が平等に競い合ったら男が勝つに決まっており、それゆえ男が中心で女は周辺層に位置付けられる社会であることは、たけしにとって何ら疑問ではないらしい。「田嶋陽子センセーみたいなフェミニストなんかが『そこはハンデをくれなきゃ』って言うのかもしれないけど」とたけしは言うが、田嶋陽子は果たして「女性にハンデをよこせ」と主張していただろうか。

 たけしの考えでは、「男の方が仕事をするのに向いていたから」男社会ができたのだという。女性は月経があり不向きな仕事もあるのだから、「子どもを産む身体と精子を渡すだけの身体っていうのは生物学的にも違うわけだし、それをフェミニズムみたいなものでひっくり返せるとは思えない」のだそうだ。「それでも、『女は優秀だ、男と変わらない』って言うんだったら、実際その証明をしなきゃダメだよね」ともたけしは言うわけだが、優秀な男もいれば優秀でない男もおり、優秀な女もいれば優秀でない女もいるのが世の中であろう。少なくとも優秀でない男が下駄を履き、優秀な女は蹴落とされる構造の業界が数多ある以上、その構造には大きなメスを入れるべきだと筆者は考えている。

 たけしは最後に、女たちはハンデを求めるのではなく「同情はよせ」と奮い立つべきだと「女たちへのエール」を送るが、フェミニズムが女性への同情やハンデを求めているわけではないといくら叫んだところで、たけしには届かないのだろう。あれだけ『TVタックル』で田嶋陽子と共演しその意見を拝聴していても、結果、「フェミ女はハンデを欲しがっている」という理解になっているどころか、田嶋陽子がその後シャンソン歌手活動をしていることを「今までさんざん『女は口紅を塗るな。媚びを売るな』と言ってたくせにやってることが全然違うじゃねえか」「女を売り物にするような歳じゃないんだけどなあ」と評してしまうたけしである。もう脱力するしかない。

 愛人洗脳説に話を戻すと、やしきたかじんや宇津井健、高倉健までもその死後に遺産について揉めに揉めている。やしきたかじんは後妻の若い女性、宇津井健は死の間際に再婚した後妻、高倉健は養女が多額の遺産の相続人となった。たけしは新事務所の所在地であり、愛人と暮らす世田谷の一軒家以外にもいくつもの土地や不動産、会社を所有しているが、完全にたけし一人の名義になっているのは世田谷の家のみだという。身の回りの世話をし靴下まで履かせてくれる“オネーチャン”に、それなりに大きな額のカネを残すのがたけしの流儀なのだろう。ただ、今後“オネーチャン”がカネやたけしへの愛情(あるとすればだが)以上に大切なものに出会い、翻意してしまう可能性も無きにしも非ずだが。カネは人を狂わせるが、カネよりすごいものに出会ってしまうことも生きていればあるものだ。

(犬咲マコト)

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