2月21日、あびる優(31)がInstagramで、夫・才賀紀左衛門(29)と2歳の娘が「父子旅」から帰ってきたことを報告。娘を撮影した動画や画像と共に、「帰ってきた娘ちゃんは、たった2泊3日、されど2泊3日。。なんだか、逞しくなってました」「娘はキラキラした笑顔で『またパパと大阪いきたいー!』って。正直、私が想像してた『ママァ会いたかったー寂しかったーぎゅー』みたいな、ドラマチックで感動的な再会ではありませんでした。笑」「何はともあれ無事におかえりなさい」「父子旅に対して賛否両論はあるかと思いますが、結果、私個人の感想としては、父子旅を経験してもらって良かったと心の底から思いました」と綴っていた。また才賀紀左衛門も、「父子旅」を前向きに捉えているようで「ホンマに大変やったし、ホンマに疲れたけど、ホンマに楽しかったし愛しかった」と語っていたそうだ。
父子旅中のあびる優の投稿によると、父子2人だけの旅行は今回が初めてで、「子連れ旅は大人だけの旅行と違って色々不便だったり、予期せぬ事がおこったり思い通りにいかないことが沢山あるので」「今まで私が子連れ旅で経験して感じてきた事を少しでも彼にも感じ取ってもらえたら嬉しいなと」「後に振り返った時、彼にとっても、娘にとっても、もちろん私自身にとっても貴重な経験になってるはず」と2人旅への思いを明かしている。
才賀紀左衛門は、17年10月に元Popteenモデルの寿るい(28)との不倫疑惑を報じられて以降、”母親の敵”としてあびる優ファンを中心にバッシングが相次いでいる。今回の「父子旅」にもネット上では「これでしばらくは浮気しないでしょ」「『賛否ある』って言ってるけど、否定的な要素なんてどこにもないよ。当たり前でしょ。喜左衛門にもっと優ちゃんの苦労をわからせるべき」と手厳しい声があがっている。
一方で、「父親としての自覚が持てるし、『父子旅』は正解だったと思う」「料理だけ手伝ってドヤ顔する自称イクメンより、よっぽど父親として立派なことをしたと思う」「ちょっとだけ見直した」と称賛する声も続出している。確かに「母親が出来るんだから、父親も出来て当たり前」という意見はもっともだ。しかしその“当たり前のこと”が出来ない父親が多いのも事実で、中には「時におむつを取り替える」「時にお風呂に入れる」「時にご飯を作る」といった“育児の一部”を担当してイクメンを名乗る男性も多い。
一般的に、何を提案しても頑なに否定する“イヤイヤ期”や、何をするにも親(特に母親)と一緒でなくては気が済まない“後追い期”などに差し掛かる時期と言われている2才児。普段、常に子供と一緒にいる相手が母親である場合、父親だけで子供の面倒を見ることは、父親としての自覚を持つこと・子が父親になつき信頼感を覚えることの両面で良い方法と言えるかもしれない。
実際に「父子旅」は近年少しずつ注目され始めており、「父子旅」を積極的に提案する旅行会社もある。あびる優のような著名人が発信することで、さらなる拡大が期待できるかもしれない。
しかし普段はあまり育児をしない人がいきなり子どもを旅行に連れ出すとなると、さまざまなリスクも伴うため準備は慎重に整えたい。2010年に「日本経済新聞 電子版」が掲載した父子旅に関する記事では、大阪教育大学教育学部の准教授・小崎恭弘氏が「食事の好き嫌いやアレルギー、寝るときの格好など最低限のことは母親から聞いておくこと。とはいえアクシデントも旅のスパイスで、どうにか切り抜けることで子育ての力は上がる」とアドバイスをしていた。母親側としても、アレルギーや好き嫌いといった子供に関する“基本的な情報”を、パートナーと共有するきっかけにもなる。
今なお社会的には「男性の育児」は特別視されがちな傾向が残るが、打開するには少しずつ理解を促すしかない。「父子旅」はそのための処方箋として、とても有用なものだろう。
(ボンゾ)