『隣の家族は青く見える』最終回ハッピーエンドもどこか白々しい?

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 最終回、不妊治療を経て妊娠したが初期流産となってしまった奈々は、『私はママになりたかったのではなく、大ちゃんをパパにしてあげたかったのだと気づきました』『ごめんね大ちゃん、ごめんね赤ちゃん』などと書いた置手紙を残して実家に帰ってしまう。迎えに来た大器に別れを切り出し、心を閉ざす奈々。

 そんな奈々を鼓舞したのは大器の母・聡子(高畑淳子)だった。「妊娠前の自分に戻れる自信がない」「頭ではわかっているが気持ちがついていかない」「(大器に)辛い思いさせちゃう」と鬱ぎ込む奈々に、聡子は涙を浮かべつつ「辛い思いさせればいいじゃないの」「妻が辛い思いしている時は夫も一緒に辛い思いするべきでしょ!」「嬉しいことや楽しいことは誰とでも共有できるけど、辛いことや悲しいことは一番大事な相手としか共有できないんじゃないの。辛くても悲しくても悩んでも苦しんでもふたりで一緒に生きていこって約束したのが夫婦なんじゃないの。それが結婚ってもんなんじゃないの」と語りかける。聡子からにじみ出る“母親らしさ”がとにかく本物で、過剰でなく表面的な演技でなく深みを感じさせた。前週、流産の報告を電話で受けるシーンでも、聡子は背中で深いショックや悲しみ、そして気遣いまですべてを表現していた。さすがである。

 ちなみに「理想の夫婦」と喝采を浴びた奈々と大器の復縁シーンは確かに素敵……なものであった。「ごめん大ちゃん! 大ちゃん……私だけじゃないのに……つらいのは大ちゃんも一緒なのに……ごめんひとりにして……ほんとにごめんなさい!」「赤ちゃんを授かることが奇跡と思っていたけど、一生一緒にいたいと思えるパートナーと出会えたことがそもそも奇跡なんだなって。子作りはじめてから赤ちゃんのことばかり考えて子どもにしか目がいっていなかったけど、大ちゃんと出会えたことが一番の奇跡なんだよ」と謝った奈々。「俺が後悔するとしたら奈々の手離した時だよ。子どものいない人生は耐えられるけど、奈々のいない人生は耐えられないよ」「俺は今でもじゅ~ぶん、幸せだよ。奈々とふたりだったらこれからだって楽しくやっていく自信ある」と言う大器。ふたりはしばらく不妊治療を休み、子どものいない人生のことを考えてみることに。奈々は大器に抱き付き「大好きー、大好きー、大好きー」と笑うのだった。

 4月から同枠(フジテレビ系木曜22時〜)では、『モンテ・クリスト伯華麗なる復讐』がスタートする。ディーン・フジオカが主演し、大倉忠義(関ジャニ∞)、山本美月、新井浩文、高橋克典らが出演。ディーンは愛する女性を奪われ、冤罪で15年の投獄生活を送った男を演じ、「巌窟王」をモチーフにした復讐劇となっている。フジはやたらと「復讐劇」を推すが、果たして楽しめる作品に仕上がっているだろうか。

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