エンタメ

朝ドラ『半分、青い。』脚本の北川悦吏子はずっと「障害者と恋」を描いていた

【この記事のキーワード】

 『半分、青い。』は、北川からNHKに企画を持ち込んだという。自身が左耳の聴力を失い「傘を差すと左側だけ音がしないことが面白くて、これはドラマになる」と思い、民放ではなく「朝ドラでできたら画期的」だと考えたとのことだ。北川は1961年生まれだが、時代背景を70年代~現代にしたのは、1971年(ヒロインの誕生した年)は多くの子どもが生まれた年だから「たくさんの人に共感してもらえる」と思ったからだという。物語の舞台となる岐阜は、北川の生まれ故郷でもあり、彼女自身がヒロインに投影する部分は大きいのだろう。北川は2013年から15年にかけて中部日本放送の制作で岐阜県を舞台にした大人の男女の恋愛を描く単発ドラマを三本執筆している。

 かつて“恋愛の神様”と呼ばれる稀代のヒットメーカーだったとはいえ、もう10年ほどヒットからは遠ざかっている北川悦吏子。2009年以降は3本の映画脚本も手掛けているが、2012年公開の中山美穂主演作品『新しい靴を買わなくちゃ』は惨敗、酷評されるなど、バブル期の残り香を引きずってもいたようだ。『半分、青い。』はいわゆる恋愛ドラマではなく、長丁場の朝ドラならではの「ほっこり」も求められていくが、北川が「革命」と自信を持つからには、いわゆる“朝ドラらしさ”からは逸脱した作品に仕上がっていくのかもしれない。ともあれまずは一週目の放送が楽しみだ。

1 2

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。