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山崎夕貴アナとおばたのお兄さん、「格差婚」報道に納得できない

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おばたのお兄さんTwitterより

 フジテレビの山崎夕貴アナウンサー(30)とピン芸人・おばたのお兄さん(29)が329日に結婚を発表した。交際10カ月で入籍した二人だが、妻のほうが知名度も収入も夫より上の“格差婚”だといわれ、それを心配されている。

 同じく3月に入籍した矢口真里(35)。矢口は再婚だが、結婚相手は彼女の離婚のきっかけとなった不倫相手で元モデル、現在は一般企業に勤めるサラリーマン男性(30)だという。こちらも“格差婚”といわれている。

 それを言ってしまえば、売れている女性タレントや高給取りの働く女性は、自分よりさらに稼ぐ男性と“上昇婚”をしない限り、格差婚と呼ばれてしまうことになる。夫の稼ぎが家計のメインで、妻は補助というスタンスが標準モデルであり、それを逸脱するのはなんだか揶揄したくなる……ということなのだろうか。

 その傾向は特に、ご婦人方をターゲットに制作されていると思しき女性週刊誌に顕著だ。「女性自身」(光文社)は、矢口真里の夫が東京都内の区役所へ入籍届の提出に訪れた際、友人であるカラテカの入江慎也(40)やザブングルの松尾陽介(41)と共にはしゃぎ、酒を飲んでから来た様子で酔っており、マスコミと無関係の車のドライバーに絡んでいたことを記事にしている。たしかに酔って喧嘩を吹っ掛けた矢口夫の態度は大変大人げなく恥ずかしいものだが、同誌によれば「今ではまじめなサラリーマン」「スーツ姿で通勤」しているのだという。そんな矢口夫に向け、記事は次の言葉で締め括られている。

<おめでたい日とはいえ、一家の大黒柱としてお酒はほどほどに!>

 一方、「週刊女性」(主婦と生活社)は、山崎アナとおばたのお兄さんについて、<フジテレビの看板女子アナと、売り出し中の若手芸人という異色の組み合わせ>と紹介。週刊誌にも報じられた浮気を山崎アナが許し、番組スタッフなどに「彼のことを番組で使ってあげてくださいね」と呼びかけていたとして“献身”を称えている。そのうえで、山崎アナは料理が得意ではないため、「結婚を機に一緒に住むようになって、彼に“これからは、ゆきちゃんが料理作ってね”と言われたらしく、“どうしよ~”と頭を抱えていましたよ(笑)」という知人の言葉と<4月から『とくダネ!』の新アシスタントになるけど、仕事にも料理にも慣れてね!>のエールで締める。

 どちらも強い違和感を覚えた。まず矢口夫妻が築く家庭の大黒柱は、どう考えても矢口だろう。彼女の所属する芸能事務所は金払いの良さでは有名だ。そして不倫騒動前ほど出ずっぱりではないにしろ、ネット番組など活躍の場が増えている矢口真里の年収は、一般サラリーマンの数倍以上あるだろう。一般企業に勤める真面目なサラリーマンがそれを越えようとしたら、悪事に手を染めることになる。

 山崎アナの場合も、彼女が局の看板女性アナウンサーで多忙なのはわかりきっていながら、なぜ結婚した途端、料理が得意でこれまで自宅デートの際には美味しいごはんを作っていたおばたのお兄さんではなく山崎アナが“料理担当”になるのかさっぱり理解できない。

 こうした週刊誌報道は、厳格な標準モデルにのっとって、全然「標準」ではない芸能界を仕事場にするタレントたちをジャッジしている。無論、芸能人だけに限らず、これだけ労働もサービスも価値観も多様した現代社会において「標準モデル」など何の意味もなさない。そろそろ、男女が結婚したら女性に得意料理を質問し、男性に大黒柱たることを期待する文化は、過去の遺物として葬り去りたいものだ。

ヒポポ照子

東京で働くお母さんのひとり。大きなカバを見るのが好きです。

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