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モーニング娘。は大学NG? 尾形春水の「学業優先」卒業を機に巻き起こった「アイドル大学進学」に関する議論

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モーニング娘。’18 12期オフィシャルブログより

 先月27日、モーニング娘。’18の尾形春水(19)が、620日の日本武道館公演をもってモーニング娘。’18及びハロー!プロジェクトを卒業すると発表された。

 ご存知の通り、モーニング娘。はメンバーが入れ替わって新陳代謝していくグループなので、メンバーが卒業するそのこと自体は通例通りなのだが、その卒業理由に関して、これまでにはあまりなかった種類の議論が巻き起こったのだ。

 尾形の卒業を伝えた「ハロー!プロジェクトオフィシャルサイト」内の記事「モーニング娘。’18 尾形春水の卒業に関するお知らせ」には、その卒業にいたった経緯が書かれているのだが、それがあまりにも詳細まで説明していることから、逆にファンからの憶測を呼んだ。少し長くなるが引用する。

〈尾形は加入当初より大学進学を希望しており、高校3年生の2017年に4年制の大学を受験しましたが、合格することは叶いませんでした。それから1年、活動しながら受験勉強を続け、今年は4年制大学・短期大学を受験しました。3月の中旬に受験校の合否が出て、結果短大に進むことが決まりました。そこで改めて今後の活動について本人と親を交え、話したところ、短大2年間のカリキュラムだと平日は朝から夕方まで授業があり、活動との両立が困難であること、そして短大での勉強を通して学びたい学問を定めていき、短大の課程を修了後、4年制大学へ編入したいという彼女の強い意志を確認しました。尾形の将来も見据えて、卒業という結論に至りました。彼女の決断が良きものになるよう、送り出したいと思います〉

 ここまでプライベートを事細かにバラさずとも、普通に「学業優先のため卒業します」の一文だけでよかったのではと思わずにはいられないが、それはともかくとして、こういった文章が発信されたことにより、ファンの間では「モーニング娘。は大学進学NG」説が浮上。ネットでちょっとした議論となった。

 歴代モーニング娘。メンバーでグループ在籍中に大学へ進学した前例はないが、ただ、ハロプロメンバーには大学まで進学した人も複数いる。なかには、Berryz工房の嗣永桃子(26)のように教員免許まで取得した者や、先日アンジュルムおよびハロプロからの卒業を発表した和田彩花(23)のように大学院まで進学した者もおり、ハロプロ自体に大学への進学禁止という規則があるとは考えにくい。そもそも、大学進学を禁止するなんて、さすがにそんなブラックな事務所はありえないだろう。

 実際、尾形の卒業を受けて327日に更新されたモーニング娘。’18の飯窪春菜(23)のブログには〈尾形がずっと大学に行きたがっていたことを知っていたから、すんなり受け入れられている自分もいます〉との記述があり、2014年のグループへの加入当初から進学に関する話はあったことがうかがえる。「モーニング娘。は大学進学NG」説が本当ならばメンバー同士でこのような話は出ないはずで、やはりその噂はファンの妄想だったようだ。

大学進学は逃げ? 理解しがたいアイドルファンの意見

 ただ、本稿では、もうひとつ話題にしたいことがある。それは、アイドル(特に女性アイドル)の大学進学に対するファンの受け止め方だ。

 昔からアイドルが大学進学を公表すると、必ず「保険をかけやがった」や「大学なんか行っても男との接触が増えてロクでもない遊びを覚えるだけだから行かせるな」といった意見がネット上には頻出する。

 今回の尾形の話題に際しても、通っていた大学を中退しているJuiceJuiceの宮崎由加(24)と比較して、「その点、大学を辞めてまでアイドルに専念した宮崎由加ちゃんは信頼できるよな」などといった意見も散見された。

 ファンの間にそのような意見があることは、当のアイドル本人も認識しており、AKB48の清水麻理亜(20)やSKE48の熊崎晴香(20)のように、大学進学してからしばらくの間、そのことを公にはしなかったケースもある。

 もちろん、そのような過激派な意見ばかりではなく、「大学行けるなら行っといたほうがいいよ」という意見も多いのだが、そもそも、これまで述べてきたようなことは、ジャニーズ事務所のタレントをはじめとした男性アイドルには見られない現象だ。

 嵐の櫻井翔(36)が慶應義塾大学に通っていたからといって「逃げ」とは言われないし、NEWSの小山慶一郎(33)や山下智久(32)が明治大学に通っていたからといって「保険」などという批判は出なかった。この春はSexyZoneマリウス葉(18)が上智大学に進学し同グループ3人めの大学進学組となったが、祝福の声しか見かけない。

 彼らのように、進学したことが後々の活動の強みになることは女性アイドルにだって往々にしてあることで、今年度からアナウンサーとして日本テレビに入社した元乃木坂46の市來玲奈(22)や、仕事と学業の両立に苦労し6年かけて大学を卒業した結果SKE48卒業後はセント・フォースに所属してキャスターの夢を叶えた柴田阿弥(25)のようなケースは枚挙に暇がない。

 もちろん、大学に進学しようとしまいとそれは当人の人生であり、また、このご時世大学を出たからといって人生がなんとかなるわけではないが、進路に関する重大な選択に際して、なにか責任をもつわけでもないファンが「保険をかけるな」「逃げるな」と言うのは少し話が違うだろう。しかも、こういった意見が飛び交う背景には、確実に女性差別的な意識があるのも問題である。

 いずれにせよ、尾形が無事にモーニング娘。’18を卒業し、学業をおさめられるよう願ってやまない。

(倉野尾 実)

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