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森三中・大島美幸もすすめたトンデモ・ヨガに注意! 健康被害が出るケースも…

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その4★笑いヨガ(ラフターヨガ)

 天を仰ぎながら、または手拍子で踊りながら大人が集団で「わーはっはっは!」と笑うその光景は、異様。そうそう、演劇マンガ『ガラスの仮面』に出てくる演劇訓練所って、こんな感じだったかも。しかしこれは、れっきとしたヨガなんだそうで、その名も〈笑いヨガ〉。笑いとヨガの呼吸法を組み合わせたものなんだとか。

 指導者や生徒たちがバカ笑いする姿を見てハッピーになるという人もいるかもしれないので、それはそれでいいんでしょうけど、NPO法人ラフターヨガジャパンのHPで紹介されているのは、「お前もか!」という、壮大な健康効果。

・酸素が血液とあらゆる主な臓器に充分に行きわたることで、心身ともにエネルギーが満ちあふれた状態になります。
・ストレスレベルが75%以上も減少。
・エンドルフィン(痛みを抑える物質)のレベルが上がるので、気分がよくなる上、様々な痛みが軽減される。
・うつ状態が軽くなり、慢性的なうつが軽減されたという声も寄せられている。
・ストレスによって低下している免疫系、消化器系、生殖系状態がよくなる。

 笑いが健康にいいというのは一般的にもよく言われることですが、自分のツボで笑うのと、笑いヨガのように儀式的に笑うのとでは、随分差が出るような……。しかも大口で不自然にワハハハハ~! と笑うその姿、妖怪の〈笑い女〉を思わせ、傍から見るとぶっちゃけ恐怖です。

その5★大麻ヨガ(ガンジャヨガ)

 日本では体験できませんが、海外で始まった、ぶっ飛びヨガの最高峰かもしれません。「マリファナとヨガを組み合わせたらより深くリラックスできる」という発想のヨガで話題を集めているとかいないとか。

 これは今年1月より、サンフランシスコで合法的に大麻を楽しむことができるようになったため、堂々と表舞台へ出てきた新顔です(表だって語られていなかっただけで、やっていた人はいそうだが)。ただし現時点では、合法とされている州に滞在していても、日本人は吸えませんのであしからず。

 それでも「雰囲気だけでも体験したいわ」という記事も早速登場しています。

会社を辞めて、こうなった。【第65話】大麻とヨガでセルフケア!? 西海岸で人気の「ガンジャ・ヨガ」に潜入」(anan web)

 このレポによるとハードな動きはないようですが、トリップしながらポーズをとって怪我しないんでしょうか。〈大麻推し〉としても知られる、首相夫人アッキーも注目していそうです。

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 この他「引き寄せヨガ」「言霊ヨガ」「モテヨガ」「おっぱいヨガ(※これはもはやヨガではない)」だの、怪しげなものはまだまだたくさん。この手のものに興味を持つ人は、健康効果はもちろん、多かれ少なかれ「癒し」を求めているケースが大多数だと思われます。しかしこの界隈の癒しとトンデモはほぼワンセット。癒されながら毒されるという、おかしな状態に。

 いずれにしてもやってはいけないのは、ヨガを通常医療の代わりにすることでしょう。これは厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』「統合医療」情報発信サイトにも詳しく書いてありますので、ぜひご一読を。

 一時期はオウム真理教の影響でヨガのイメージが地に落ちましたが、今はすっかりお洒落エクササイズの代表格にまで回復。ヘルシー、流行、オシャレ、健全、ロハス! そんなポジティブな仮面をかぶり、さりげなくトンデモが存在しているのが困ったものです。エクササイズ的な要素を押し出している大手スタジオでも、シレッと水素水などを販売していますし、宇宙やらカルマとやらのスピ話をされることは珍しくありません。これからヨガを始める方は、指導者のスキルは最低限チェックし、それに加えて「何を吹き込まれても話半分に聞く」というスルー力を身につけてから臨んでいただきたいものです。

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