4月10日21時から、坂口健太郎(26)主演のドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』(フジテレビ系)の放送がスタートする。原作は、リアルな人間描写と緻密な構成が感動と興奮をもたらし、韓国で数々の賞を受けたヒューマンサスペンスの傑作『シグナル』。2016年の1月から3月にかけてイ・ジェフン(33)主演で韓国で放送されたドラマが話題となり、このたび日本に輸入された。ストーリーは、謎の無線機を通じて、“現在”を生きる刑事・三枝健人(坂口健太郎)と“過去”を生きる刑事・大山剛志(北村一輝/48)の2人が交信し、ともに未解決事件を解き明かしていくというもの。渡部篤郎(49)、吉瀬美智子(43)、甲本雅裕(52)らキャストが脇を固める。
序盤は謎だらけだが徐々に明かされていき、最後に散りばめられたヒントや伏線が一気に繋がる爽快感が韓国では大好評を博したという本作。このごろ日本の連続ドラマで主流となっている1話完結ストーリーではないが、いくつもの発生年代の違う未解決事件を扱っているためテンポよく進めば視聴者を飽きさせず最後まで突き進めるかもしれない。まずは序盤でどれだけ視聴者を惹きつけられるかがドラマ成功のカギになりそうだ。
韓国版は全16話の上に、1話の時間が60分超えであり、これを日本の連ドラ枠でCM込みの54分かつ全10話で放送するとなれば、大幅なカットをせざるを得ない。原作よりも少ない時間内で、いかに面白さを損なわずにに物語をまとめるかが大きな課題だろう。当然、そんなことは素人でもわかることで、カンテレチームのプロのドラマ制作陣がどう料理したのか楽しみだ。カンテレでは草なぎ剛主演で韓国ドラマ『銭の戦争』をリメイクし、視聴者に高い満足度を与えた実績もあり、期待は否応ナシに高まってしまう。
主題歌も韓国の大人気ヒップホップアイドルグループ・BTS(防弾少年団)で、そもそもの韓流ドラマやK-POPの固定ファンも初回視聴の動機はある。前述したように、序盤でいかに惹きつけるかは非常に重要だ。ちなみに坂口健太郎は2017年にも韓国ドラマのリメイク『ごめん、愛してる』(TBS系)にも出演しているが、今回が初のドラマ主演となる。これまでのキャリアや演技力からは同作品の主演はいささかハードルが高いようにも見えるが、つまりは飛躍のチャンス。坂口健太郎の今後のキャリアを左右する非常に重要な作品となるかもしれない。
(ボンゾ)