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職場で年下のスタッフからミスを責められ憤慨するパート従業員、斜め上の言い分

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 コメントしたユーザーもトピ主にストレスをぶつけるかのごとく辛辣である。だがこうした正論を受け止めないのが小町の非常識トピ主なのだ。案の定トピ主レスで「こちらがびっくりです」との第一声で書き込んで来た。さすが!

「たくさんの否定的なレスが付いて驚いています。
愚痴といってもA子さんに家庭の事ばかり話したわけではありません。
教わってる事が上手く行かなくて、もうヤダ、できない、とぽろっと口から出る事ってありませんか? 弱音の一つも言ってはいけませんか?
他の二人にはそんなことは言いませんよ。
彼女たちは淡々とした性格なので冗談の一つも言えないのです。
A子さんは最初の頃、大丈夫ですよ、頑張りましょうと言ってくれてとても救われました。
彼女の態度がだんだん冷たくなってショックを受けている私の気持ちが、皆さんに理解されないとは思いませんでした。
甘いとのコメントも多くありましたが、私は初心者で経験も浅いことを伝えて採用されています。
面接でもゆっくり覚えればいい、ちゃんと一から教えますと言ってくれました」

 ゆっくり覚えればいい、というのも限度があるとは思う。さすがに働きはじめて数カ月経っても仕事を覚えられず何度も同じことを聞いてくるようであれば、嫌がられても仕方がない。というか手順などを教えてもらう時にメモは取っていないのだろうか……

 トピ主の反論はまだ続く。

「書き込みをした後日、店長さん(二人のうちの一人です)とA子さんの三人で話をし、クレームが起きないよう気を付けましょうと注意されました。
その時にA子さんが最近冷たいことを話したら、店長さんがA子さんに、新人さんにはもっと優しくしてあげましょうと注意してくれました!
そうしたらA子さんが、私はやれることはやっています、そんなに優しくしたいなら店長がしてあげればいいと思いますと反論し、不穏な空気になってしまいました。
実は店長さんはちょっと怖いので、質問しにくいのです。
だからできればこれからもA子さんがいろいろ教えてくれると助かるのですが、店長さんがA子さんに注意してくれたので、A子さんが態度を改めてくれる事を期待しています」

 う〜んう〜ん。もう色々教えてくれるという段階が終わったのではないだろうか。さすがに仕事を覚えて欲しいとA子さんは思っているだろう。いやA子さんだけでなくお店の皆がそう思っているのではないか……。しかも店長さんは怖いからA子さんに教えて欲しい、というふてぶてしさも、さすが非常識トピ主。最終的にはコメントに噛みつき始めた。

 まず専業主婦disに対する徹底抗戦である。確かに、トピ主が非常識である一因は専業主婦だったことにあると言わんばかりのコメントも多々見られた。「仕事に対する甘えもそうですが、長い専業主婦生活でその辺りの感覚がずれているんでしょうね」「ただでさえ専業主婦って世間とズレがち。家の中でのやらかしとは違うのよ」「長く専業主婦さんだとそういう考えになっちゃうのかな?同世代として悲しくなりました」などなどである。これに対するトピ主のアンサーはこうだ。

「専業主婦歴が長いから、と書いてくださった方、専業の何が悪いんですか?
主婦だって忙しくて、家で復習する時間も30分取れるかどうかという程大変なんです。
それに私は彼女たちの倍くらい生きていて、それなりに酸いも甘いも経験しているわけです」

 なるほど。一行目までは同意できたがその他が謎だった。専業主婦だから非常識なのだというdisは、日本中の専業主婦すべてに対しては当てはまらないだろうし、そこに非常識の理由を見出すのも的外れだ。トピ主が怒るのもわかる。だが二行目からがおそらくトピ主の言い分なのだろう。「忙しくて復習の時間が30分取れるかどうか」であり「スタッフさんの倍くらい生きているので酸いも甘いも経験している」といわれても、ちょっとよくわからない。うん、専業主婦だからっていうよりトピ主単体が変なんじゃないですかね。

 トピ主の反論は止まらない。

「クレームに関しては、商品の渡し間違いです。(違うものを袋に入れて渡してしまいました。)
わざと間違えたわけではないのに、A子さんに、前にも言いましたが必ず確認してから袋に入れてください、ミスが多すぎます、と言われて悲しくなりました。
年上の私に対して失礼な言い方だと思いませんか?
最初の頃、失敗して材料を駄目にした時に、店長が、材料もお店の経費なので大切に使ってください、と、とてもキツイ言い方をしてきたことがあります。
それをA子さんに、店長が酷いんですと伝えたら、次から気を付けましょうね、大丈夫ですよ、と言ってくれました。
だから同じようにクレームの時も励ましてくれると思ったのですが違いました」

 ミスを指摘されたら「年上の私に対して失礼な言い方」と憤慨し、トピ主のミスでクレームあり店長から注意を受ければ「A子さんが冷たい」と店長に伝え、店長からA子さんに注意をさせる流れを作る……。こりゃ厄介な従業員だ。

 「今回のクレームの事で店長がA子さんに注意してくれたので、A子さんが以前のように優しくしてくれる事を願います」とトピ主は最後に綴っているが、以前のように優しくしてくれることはもうないだろう。それどころかトピ主の厄介ぶりが店長にも伝わって、そのうちクビを宣告されてもおかしくない。というか、A子さんら同僚のためにも、トピ主は態度を改めるか辞めるかしたほうがいいと思う。

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ブログウォッチャー京子

1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。

twitter:@watcherkyoko

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