菜々緒と佐藤勝利『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』が面白くなる3つの理由

【この記事のキーワード】
菜々緒&佐藤勝利『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』がキャストで敬遠するのはもったいない理由の画像1

『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』 オフィシャルサイトより。

 4月14日より、『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)がスタートする。同ドラマでは菜々緒(29)が「悪魔」と呼ばれるほど冷酷非情にして剛腕の人事コンサルタントの椿眞子を演じ、眞子に翻弄される新入社員・斉藤博史役にはSexy Zoneの佐藤勝利(21)が出演。菜々緒が悪女役、そして日テレ土曜ドラマでのジャニーズタレント起用と、あまりに直球すぎる組み合わせで、「そういうのはおなかいっぱい」とキャスティングだけで敬遠してしまう視聴者もいるかもしれない。しかし! 意外や意外、つまらないことで敬遠してはもったいないドラマかもしれない。

 『Missデビル』の舞台は大手保険会社。セクハラ、パワハラ、派閥争い、モンスター社員など、どんな会社でも起こりうる時代性に沿った社会問題を、眞子が「悪魔のような方法」で解決していく1話完結ドラマだ。1話で起承転結するつくりは昨今流行中で、気軽に見たい視聴者層の需要と合致。

 周囲を威圧するダークヒロインと言えば天海祐希(50)も得意とするキャラクターだが、典型的な正義の味方ではなく、菜々緒が得意とする“悪女”の”悪の部分を全面に押し出したストーリー展開となっているそう。ちなみに菜々緒は『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)でもオフィス内の悪女を演じているが、こちらは問題を起こす側の“パワハラ上司”という役どころ。立ち位置としては真逆となっている。

 これまで菜々緒が演じた悪女は、『ラストシンデレラ』(フジテレビ系)の社長令嬢「大神千代子」、『ファーストクラス』(同)の腹黒帰国子女「川島レミ絵」などソフトなタイプからはじまり、完全に振り切ってもはや悪女というか狂女であった『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』(同)の「橘カラ」まで、グラデーションがある。今回の眞子は、今までのどれとも違う。やり方はおかしいかもしれないが、人を救済するという点では、眞子を悪女と呼ぶのはふさわしくないかもしれない。

 ちなみに『Missデビル』の主題歌は、引退を目前に控えている安室奈美恵(40)の「Body Feels EXIT」だ。1995年にリリースされた超有名楽曲だが、制作スタッフは「眞子の行動力と孤独感、博史の諦めない気持ちを持ち続ける成長物語。出口を見つけるためにポジティブになろうという応援歌が必要」と同曲を選んだ理由を説明している。

 ドラマで流れるのは昨年11月発売のベストアルバム「Finally」のために再録されたバージョンで、安室奈美恵は「大切に歌い続けてきた『Body Feels EXIT』を主題歌に選んでいただいたこと、とても光栄に思っております。型破りで大胆なヒロインが繰り広げるオフィス・ドラマをさらに盛り上げるお手伝いができればうれしいです」とコメント。菜々緒は、4月9日に行われた制作発表で「ドッキリかと思った」と驚きながら、「安室奈美恵さんは日本を代表するアーティスト。その力強い歌声と生き方はあこがれですし、私が演じる椿眞子と重なるところもある女性だと感じています。主題歌にパワーをもらって、ドラマも多くの人に愛されるよう盛り上げていきたいと思います」と意気込みを語っている。

 脇を固める俳優陣には、船越英一郎(57)や西田敏行(70)などのベテラン俳優が。「ジャニタレドラマ」と揶揄されるような作品ではもちろんなく、エンターテインメントとして面白く、かつ社会問題にしっかり斬り込むものにしようという制作陣の気合いをビシビシ感じる『Missデビル』。初回放送が楽しみだ。

(ボンゾ)

「菜々緒と佐藤勝利『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』が面白くなる3つの理由」のページです。などの最新ニュースは現代を思案するWezzy(ウェジー)で。