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はじめしゃちょーやヒカル、著名YouTuberが抱えるリスクと「悪質Youtuberへの私刑」

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はじめしゃちょーTwitterアカウントより

 子供たちの憧れの職業に躍り出た「YouTuber」。HIKAKIN(ヒカキン/28)やはじめしゃちょー(25)、ヒカル(26)など、日本でトップのチャンネル登録者数があるYouTuberたちは、働いているというよりも、楽しそうに遊びながら大金を稼いでいるように見える。ゲーム実況や商品紹介、テレビのバラエティ番組でやるようなドッキリ動画に踊ってみた、作ってみた、試してみたetc.の「遊んでいるみたいな動画」を制作するだけで通帳の預金残高がどんどん増えていくとしたら、それは夢のようなお仕事だろう。しかしそんなにラクな業界ではもちろんない。

 先日、wezzyでは、『プロフェッショナル・仕事の流儀 新しい仕事スペシャル』(先月19日放送/NHK)でも特集されたヒカキンを例にとり、YouTuberの過酷な仕事ぶりを伝える記事を配信した。「好きなことで、生きていく」ために、ヒカキンは視聴者に飽きられないように1365日、常に動画を更新し続けており、YouTuberで生活費を稼ぐようになったここ6年の間に1日の休みもないという。その激務ぶりを「マラソンだと思いますね、YouTubeは」とたとえた。同時に、「明日あさってもわかんないっていう不安とかは、(サラリーマンの生活とは)違うつらさはあるかなと思いますね」と、将来への不安もこぼしていた。

 ただ、YouTuberのつらさはこういった激務や将来への不安だけにとどまらない。見ず知らずの誰かから脅迫行為を受けるなどトラブルに巻き込まれるリスクを常に孕んでいる。

 たとえば、ヒカキンは今年の3月にツイッターでフォロワーから「殺害予告」を受けている。彼はそれに対し、〈これ、殺害予告ですよ。。。捕まるやつです〉〈ちなみに、先ほどのツイートは、僕が証拠を持って警察に行けば捕まる内容なので、気をつけて下さいね〉〈殺すと言われた側は、本当か冗談かわからないものなので、怖いものなんです〉と優しくいなすツイートを投稿したが、人気のあるYouTuberにはこういった類の騒動が絶え間なくついてまわる。

 静岡大学に通うごく普通の大学生からトップYouTuberになったはじめしゃちょーは、ストーカー被害に遭い、昨年1224日に彼の自宅にストーカーの女性が侵入、現行犯逮捕に至るという恐ろしい事件があった。

 はじめしゃちょーはそれ以前からストーカー被害に悩んでいたようだ。昨年11月にはじめしゃちょーが投稿した動画「ストーカー被害にあったので警察に通報しました」では、女性に対して警察から接触禁止命令を出してもらった旨を語っているのだが、それとはまた別に驚くような話も語られている。はじめしゃちょーは自宅の住所がインターネット上に拡散されているため、イタズラ対策として、24時間録画機能のある業務用の監視カメラを設置しているというのだ。

 実際、201611月にあげた動画では、イタズラ目的で「トイレ借してください」と家を訪れてきた人をはじめしゃちょー自ら説教する様子を撮影している。「誰から(家のこと)聞いたの?」と問い質すはじめしゃちょーに、その犯人はさらりと「中学生から聞きました」と返しており、プライバシーがいかに漏れてしまっているかがよくわかる。はじめしゃちょーは県内で引越しを重ねているそうだが、すぐに新住所はネット上に広まってしまうという。

  • 代引きイタズラ、動画ねつ造、爆破予告…YouTuberを襲う悪質なイタズラ

 はじめしゃちょーに関する嫌がらせでは、自宅にアマゾンから代引きで400キロの牛糞が郵送されてきたというひどいものもあった。これは、はじめしゃちょーが二股騒動で動画投稿を休止していた間にあった騒動。昨年5月に投稿された動画「休止中にあったヤバい事ランキング」で、はじめしゃちょー自身も指摘していたが、このような代引き制度を使った嫌がらせは、アマゾンや配送業者にとって迷惑なもので(このケースでは、動画のネタにするために彼が荷物を受け取っており、返送もしていないようなので結果的には迷惑にはなっていないが)、こんなことをされたはじめしゃちょーの心中は察するに余りある。

 また、ニュースサイト「TABLO」に掲載されているシバターの連載「悪役YouTuber・シバターのおまえら、ユーチューバーなんかになるな!」では、代引きイタズラはもちろん、家のポストにゴミや悪意のある手紙を投函されたり、車に傷をつけられたり、挙げ句の果てには、パトカー、消防車、救急車をいっぺんに呼ばれたことすらあるという。シバターはそのときのことを〈当然家の周りは騒然とし、ギャラリーに囲まれ、次の日からは近所の噂の的となりました〉と綴っているが、こういった悪質なイタズラは、近隣住民はもちろん、警察、消防、病院など、多くの人に多大な迷惑をかける行為であることは言うまでもない。

 住所を特定したうえでの嫌がらせは、YouTuber本人のみならず、実家にまでおよぶケースすらある。昨年、疑似株式「VALU」をめぐるインサイダー取引疑惑でヒカルが大炎上したのは記憶に新しいが、この騒動に便乗して嫌がらせが続発していた。

 ヒカルがコーランを燃やしている動画がねつ造されたり、実家の窓ガラスが割られたり、イベントに爆破予告が出て出演が取りやめになったり。また、代引き被害もあり、「週刊文春」(文藝春秋)2017831日号では、ヒカルの母親が取材に応えるかたちで「アマゾンから大きな箱が10箱も届き、中身も見ずに送り返した」という証言をしている。

 こういった状況を受け、ヒカルはツイッターで〈昨日今日で実家とその周辺に嫌がらせ行為、無言電話などが絶えず行われています。僕だけの電話番号流出などならまだしも僕の家族、まえっさん(引用者注:ヒカルの実兄)の子供奥さんにまで実害が及んでいます。悪ノリや悪ふざけで関係がない家族や子供を巻き込むのは本当にやめてください。よろしくお願いします〉と呼びかけるにいたった。

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