
渡辺直美Instagramより
軽快なトークでお茶の間に笑いを届ける芸人たちにとって、ビジュアルも商売道具のひとつとなる。笑いのための“体型維持”にアスリート並みの心血を注いでいる芸人もいるという。4月10日にニッチェの江上敬子(33)は、現在の体型からは想像もつかない15年前の自分の写真をブログで公開。本人も「若い」「痩せてる」「髪が縮毛強制で真っ直ぐ」と驚きのコメントを綴っているように、全体的に今よりも細身で、髪型もボンバーヘアではない。というのも、彼女は芸人として笑いをとるために体重を増量させた1人なのだ。2013年に放送された『ストライクTV』(テレビ朝日系)によると、江上はお笑い芸人になってから体重を30kg増やし、以後も事務所と決めた方針で体型を維持しているというからすごい。
彼女のような“逆ダイエット”に挑む芸人は、実は少なくない。ホンジャマカの石塚英彦(56)は、「東京ポッチャリコレクション」というファッションショーに登壇した際、出番の前に楽屋で食事をしてウエイトの“微調整”をしたと明かしていた。さらに同イベントにはX-GUNの西尾季隆(48)も12kg増量させて臨んでいる。
今年2月に行われた「KIREIMO FES 2018」のメディア向け発表会では、渡辺直美(30)が彼女は太めのプロポーションを維持するため、時に無理して深夜帯にラーメンを食べていることを明かした。さらに、2017年3月に「阪急うめだ本店」にて行われたイベントでは、ジムに通っていることも告白。食事を食べて体重を増加させる一方で、「私、ジムに行って筋肉をつけるようにしてるんです。全部ぼてーってなっちゃうと歩くのも大変なんですけど、足に筋肉をつければ走ることもできる。運動をガンガンした後にめちゃくちゃ飯を食う、これが私のスタイルなんです。力士と一緒ですね」と食事と運動を両立させることで現在の体型を維持しているとの努力を語った。
しかしボクサーなどが行う無理な減量と同じく、芸人たちの“逆ダイエット”にも当然リスクは伴う。2014年に放送された『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系)では、江上が“脂肪肝”と“高尿酸血症”を宣告されている。内臓への負担も心配だが、重すぎる体は膝などにダメージを与えることもある。コロッケ(58)の次女で女優の滝川光(19)は舞台での役作りで10kg増量するそうだが、「スポーツ報知」の取材に「急に太りすぎると、足首と膝を痛めてしまうので、気をつけながら“踊れるデブ”を目指したい」と答えていた。
また最近では、健康目的でダイエットに励むポッチャリ芸人も多い。2017年に糖尿病の予備軍だと診断されたタカアンドトシのタカ(42)は、4月のテレビ朝日入社式で17kgの減量成功を報告。前々から肥満が危険視されており、東京マラソンでは一時心肺停止になった松村邦洋(50)は昨年からライザップで減量に挑戦し、8カ月で30kgの減量に成功した。その他、2017年6月に「左脳室内出血」で休養を余儀なくされた安田大サーカスのHIRO(41)も減量芸人として有名で、現在までに40kgの減量に成功し、今後も「生きるためにダイエットを続ける」と公言している。
無理な増量は、極端なダイエットと同じくらい身体に悪影響を及ぼしかねない。ポッチャリ芸人の方々には、「仕事よりも命が大事」という当たり前のことを忘れずに健康維持を心がけてほしい。
(ボンゾ)