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TOKIO山口達也の強制わいせつで「イケメン無罪」はありえないとわかった

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 ジャニーズの人気グループTOKIOのベーシストである山口達也(46)が、強制わいせつ容疑で書類送検されていたことがわかった。山口達也は今年2月、東京都港区にある自宅マンションの部屋に女子高校生を呼び出し、酒を飲むように勧めたうえ、無理やりキスをするなどの行為をしたという。被害者は未成年であり保護者と山口およびジャニーズ事務所で話し合いがもたれ、示談が成立したそうだ。

 ジャニーズ事務所を通じ、山口達也からは「お酒を飲んで、被害者の方のお気持ちを考えずにキスをしてしまいましたことを本当に申し訳なく思っております。被害者の方には誠心誠意謝罪し、和解させて頂きました」とのコメントが発表されている。

 しかしこれは「被害者の方のお気持ち」の問題なのだろうか? 未成年へ飲酒をすすめ、強制わいせつをはたらくという行動は、誰であれ到底看過できるものではない。

 そのうえで、“あの山口達也が”というショックがテレビ視聴者たちにとっては大きいのではないだろうか。なぜなら、山口達也はTOKIOというアイドルグループの一員であるだけでなく、『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)で農業や漁業、建築現場にも携わり、『Rの法則』(NHK Eテレ)で大勢の中高生を相手に話をまとめる司会者としての手腕を見せ、『ZIP!』(日本テレビ系)の曜日メインパーソナリティーとして朝の顔をまかされてきた。

 1997年から続く『ザ!鉄腕!DASH!!』により、TOKIOというグループ自体が好感度の塊と言っても過言ではない存在に成長してきた。中でも、「DASH村」「DASH島」などの名物企画では東京から遠く離れた山村や離島でメンバーが自給自足をし、サバイバルスキルを高める姿が見どころで、山口達也はもっとも活躍してきた。東京湾の生態系を調査する企画など海釣りの場面でも山口の活躍は群を抜いていた。アイドルらしからぬたくましさで、頼れる兄貴分として慕われてきたのだ。

 そんな山口達也だからこそ、このような事件を起こしたことによって、どれだけ多くのファンが裏切られたかわからない。

 また、性犯罪やセクハラはしばしば“イケメン無罪”などと揶揄される。先般大きな話題となっている財務省まわりのセクハラ騒動に関連しても、AERAdot.の連載でカンニング竹山が「確実にブサイクの方がセクハラ率が高くなる」と吠え、『ミヤネ屋』でタレント弁護士として多くテレビ出演する住田裕子弁護士が「イヤらしいおじさんが触ってきて『ウフフ』なんて言ったら絶対アウトでしょ。福山雅治さんや木村拓哉さんならOK」と発言したりもしていた。住田弁護士はその後「一般論としては誰であっても触ってはダメ、個別に承諾があるかどうかが重要」とも述べていたが、たとえワイドショー向けのリップサービスのつもりだとしてもこうした発言は“イケメン無罪”を印象づけてしまう。

 しかし現実に“イケメン無罪”ではないのである。山口達也がアイドル稼業で、テレビの人気者で、人望も厚かったとしても、その行動自体は許容されはしないのだ。

 最近では、特撮ドラマ『仮面ライダー鎧武』に出演していた俳優で2.5次元の舞台で活躍する青木玄徳容疑者(30)が、強制わいせつ致傷の疑いで逮捕された事件も記憶に新しい。青木容疑者は今年34日、世田谷区太子堂の路上で複数の女性に背後から抱きつく、突き飛ばしスカートの中に手を入れようとするなど強制わいせつ行為をはたらいた疑いがある。どのようなルックスの人間がしたとしても、ダメなものはダメなのである。

 また、山口達也が自宅に呼び寄せたという女子高生は『Rの法則』の共演者だというが、山口は名のある売れっ子タレントであるのに対して、同番組に出演する10代の中高生はほぼ無名で、これから芸能界をのし上がろうという子がほとんどだ。まず大人と児童であり、さらに仕事の場でも圧倒的な力関係の差がある。この状況を冷静に考えられず、自由恋愛に持ち込もうとした山口達也は、あまりに浅はかだったと言うよりほかない。

ヒポポ照子

東京都在住、兼業ライター。

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