夏目三久もセクハラ被害を告白、50代芸人たちからは次々飛び出す無理解発言

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 しかし、芸能界のなかでセクハラに関する意識がどこかズレていると認識させる言動はこれだけではなかった。

 4月24日深夜放送『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)にて、爆笑問題の太田光(52)は、福田元事務次官の報道の話題のなかで、女性記者たちのいわゆる「女を武器にする」という行為を称賛した。

 太田は「あのケースがそうだっていうわけじゃないけども」とエクスキューズを置きながら、「記者っていうのは、スクープをとるために女を武器にするっていうことだって、したたかにやっていいと思うんですよ。それは、男社会に対するカウンターだからね。そういうケースも絶対あるんですよ。会社がそういう綺麗な娘をわざと行かせて、口を割らせるみたいな、軽くさせるみたいなことは実際にあるし、それをわかっててやってる女性記者も、したたかで俺は立派だと思う」と意見を述べた。

 一応、太田自身も「問題は、日本の政治家に、特に、重要なポジションについている政治家が男ばっかり」とは指摘しているが、しかし、そもそも、「女を武器にしてスクープをとる」ことを褒めそやすような女性蔑視の社会構造が残っているからこそ、テレビ朝日の女性記者のような被害者が生まれる。差別的な環境に過剰適応して「女を武器」にしながらスクープをとることは「男社会に対するカウンター」でもなんでもない。今回被害を告白したテレビ朝日の女性記者以外にも、多くのマスコミ関係者が続々とセクハラ被害を告白し始めている状況での「したたかで俺は立派だと思う」は、今回の問題を理解しているとは言い難い。

 現在のテレビ界で中心にいる三村マサカズや太田光のような芸人がこのような認識では、芸能界のセクハラ被害は確実に消えないだろう。「根本から意識を変える、そういう時代にきている」のは、報道セクションだけではなくバラエティ班も同じである。

(倉野尾 実)

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