
反省してください
4月25日、TOKIO山口達也(46)が女子高生への強制わいせつ容疑で警視庁に書類送検されていたことがわかった。容疑は、山口達也が今年2月に東京都港区の自宅マンションの部屋に番組共演で知り合った女子高校生2人を呼び出し、酒を飲むように勧めたうえ、1人に無理やりキスをするなどの行為をしたというもの。本人はこの容疑を大筋で認め、「お酒を飲んで、被害者の方のお気持ちを考えずにキスをしてしまいましたことを本当に申し訳なく思っております。被害者の方には誠心誠意謝罪し、和解させていただきました」とマスコミ向けの謝罪文を出した。
この事件の詳細を伝えているサンケイスポーツの記事によれば、被害に遭った女子高生は山口から呼び出され、友人と共に山口宅を訪問。山口はすでに酒を飲んでおり、女子高生に酒をすすめたうえキスをするなど性的に迫ったという。女子高生はトイレに逃げ込み携帯電話で母親に連絡をとり、母親が駆けつけて娘たちを連れ出し、警視庁麻布署に被害届を出したようだ。
46歳の成人男性が、しかもNHK Eテレ番組『Rの法則』で10代の高校生たちをまとめる教師のような役割を担っている立場にありながら、娘ほど年の離れた女子児童を自宅に呼ぶなど友人であるかのように扱い、飲酒をすすめたうえ、わいせつ行為をせまるという倫理的に逸脱した今回の事件。山口達也と同じTOKIOメンバーの国分太一(43)は、司会を務める情報番組『ビビット』(TBS系)で、「何よりも被害者がいて。その女性のかたが本当に怖い思いをしていると思いますし」と涙を流してコメントしていたが、そのとおりだろう。自分よりも明らかに立場も年齢も上の大人の男性、しかも教師的な存在の山口に、そのようなことをされた女子児童のショックはいかほどか。
強制わいせつ罪は起訴されれば6月以上10年以下の懲役刑となる重い罪で、告訴がなくても起訴される非親告罪だが、すでに山口側と被害者側が和解しており被害届は取り下げられていることから不起訴となる可能性が高い。しかし不起訴になったとしても、山口が無罪・冤罪というわけではないこと、つまり「犯罪を犯していない」こととイコールではないことは覚えておく必要がある。
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