未成年との飲酒や性行為が公になり、芸能界での仕事を休止したタレントは過去にもいる。話題性の高かったものでいえば、昨年、映画撮影で訪れていた大阪にて17歳の女子児童と飲酒・性交に及んだ俳優の小出恵介(34)。小出も被害者側とは示談成立したが、その後、18歳未満の青少年を未明の時間帯まで連れ出すことなどを禁じた大阪府の青少年健全育成条例違反の疑いで書類送検されている。小出恵介は事件を週刊誌に報じられた直後から無期限活動休止しており、不起訴となったものの現在も活動を再開してはいない。
また、極楽とんぼ山本圭壱(50)は、2006年7月に参加する社会人野球チームの遠征で北海道を訪れた際、女子児童をホテルの部屋に呼び飲酒させたうえ性的暴行に及んだとして、少女が被害届を警察署に提出、山本は書類送検された。所属していた吉本興業は専属マネジメント契約を解除。徐々にお笑いライブやラジオなどの活動は再開したが、現在も地上波のテレビ番組への出演機会はほぼない。
俳優の高畑裕太(24)は一昨年、映画ロケをしていた群馬県で宿泊先ホテルの従業員女性に性的暴行をしたとして強姦致傷容疑で逮捕され、その後やはり示談成立、不起訴の道をたどったが芸能活動は休止している。高畑の場合は未成年相手ではなく成人女性であり、上記三名とは事情が多少異なるが、仕事先でこのような事件を起こした点では小出・山本と共通する。
彼らの判断能力は成人として未熟だっただろう。たとえ女子児童の見た目が大人の女性のようであったとしても、また仮に女子児童が大人のような振る舞いを求めたとしても、彼女たちに飲酒をすすめたり性的関係を持とうとすることは良識ある成人として完全にアウトだ。“セーフ”な行動は、「そうした行為をしないよう止める」一択なのである。その認識が欠けていたことをよくよく反省し、意識を改めてもらいたい。
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