記者会見ではその後、山口達也の謝罪と質疑応答を展開。中でも厳しい質問を投げかけたのは、TBS『あさチャン!』だった。
「(事件が)報道されなければそのまま活動を続けるというお考えだったのですか?」
この鋭い質問に山口は沈黙し、「……大人ですので、活動するにも事務所と相談」と言葉を濁した。しかし『あさチャン!』は、
「もし報道されなかったら隠蔽?」
と、追及の手を緩めなかった。
別の記者が「親御さんの文章に『娘の心の傷』とありましたらどう受け止めて?」と質問すると、山口は絞り出すようにこう答えた。
「断れなかったんでしょうし、未成年からしたらやっぱり大人の男性は怖かったんだろうなあと、後になって。もしかしたら一生忘れられない出来事だったのかなあと考えると、本当に申し訳ないなあと……」
一方で、被害者について「すごい好感の持てる子で話も合うなと思っていました」とのコメントもあった。相手の女性が未成年、つまり女子児童であると知っていた(※正確な年齢は知らなかったと会見で言及)にもかかわらず、この「好感の持てる子で話も合う」という目線は、“大人から子供へ”のものではない。ここに事件原因が集約されているのではないだろうか。
現在の山口達也はもうわかっているかもしれないが、「未成年からしたらやっぱり大人の男性は怖い」。決して対等な存在ではない。46歳の成人男性が、16~17歳の子供が「話が合う」と言うのはおかしいことなのだ。
大人は子供を保護する立場。大人が子供に対して一方的な恋愛感情や性衝動などをぶつけることは、それこそ被害者の心の傷として一生残るような卑劣な行為であることを認識しなければいけない。
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