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田村正和に引退報道、『古畑任三郎』『男の家庭科』…色褪せない名作を振り返る

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田村正和に引退報道、体調不良説も。ドラマ史に残る多数出演作品を振り返るの画像1

フジテレビオンデマンド オフィシャルサイトより

 4月20日発売の「FRIDAY」(講談社)が、田村正和(74)が引退する意向を示していると報じた。同誌が田村正和に直撃したところ、今年2月に放送された『眠狂四郎 The Final』(フジテレビ系)の試写を見て、「これじゃダメだな」と痛感したそう。さらに25日には「女性自身」(光文社)が、「FRIDAY」の報道を受けて【田村正和 声聞こえない… 引退宣言の陰で囁かれていた体調不安】という記事を掲載。たしかに近年の田村正和には“体調不良説”が飛び交っていた。

 正式に発表されたわけではないが、数々の名作ドラマに出演してきた田村正和の引退となれば、ひとつの時代の終わりと言っても過言ではないだろう。それほどに日本のドラマ史に大きな影響を与え、数多くの名作を作り上げた俳優だ。

 言わずと知れた人気コンテンツ『古畑任三郎シリーズ』(フジテレビ系)に、『パパはニュースキャスター』(TBS系)、『ニューヨーク恋物語』(フジテレビ系)、『オヤジぃ。』(TBS系)、『カミさんの悪口シリーズ』(TBS系)、『じんべえ』(フジテレビ系)、『協奏曲』(TBS系)、『眠狂四郎シリーズ』(フジテレビ系)、『パパとなっちゃん』(TBS系)などなど、数多くの作品でメインを張ってきた田村正和。

 1972年から1973年にかけて放送された連続ドラマ『眠狂四郎シリーズ』では、過去に何人もの俳優が演じてきた柴田錬三郎の豪剣小説の主人公・眠狂四郎役を演じ、セクシーな田村正和の演技と“円月殺法”が視聴者を魅了した。

 二枚目なのに、コメディで三枚目ふうの男を演じると抜群に面白い。たとえば1985年のドラマ『男の家庭科』(フジテレビ系)では、職を点々とする冴えない専業主夫役を熱演。同作はコミカルなホームドラマで、現在でも「『男の家庭科』の田村正和が一番ハマっていた!」「再放送してほしい!」と懐かしがるファンがいる名作だ。

 あだち充のコメディ漫画を原作にしたラブストーリー『じんべえ』も良かった。田村正和の演じる海洋生物学の教授・高梨陣平と、松たか子(40)演じる娘の美久は血の繋がらない親子で、美久は陣平に恋心を抱いているが……という切ない恋を描いた作品だ。当時の田村正和は55歳だったが、若かりし頃と変わらぬ端正な容姿で、ラブストーリーなのにサマになっていた。当時から”永遠のイケメン”と話題になったものだ。

 イケメンぶりがもっとも発揮されるのは、キザな男を演じるとき。『ニューヨーク恋物語』は、ニューヨークに暮らす8人の男女のふれ合いを描いた恋愛ドラマだったが、田村正和はキザでワイルドなバーテンダーを演じ、女性たちを虜にした。ちなみに同ドラマは「第26回ギャラクシー賞」の優秀賞に輝いている。

 スキャンダルや悪評も一切ないまま、芸歴57年を迎える74歳の田村正和。会社員なら定年退職している年齢だが、テレビや映画の世界に定年はなく、80代でも現役の役者はいる。しかし、引退の決断は当然の権利であり選択肢だ。「これじゃダメだな」と自身の納得のいく演技が出来なくなった、という田村の美学。引き際まで我々を魅了する。

 田村正和の新作を見られなくなることは、多くのファンにとってものすごく淋しい。しかし上にあげたように、数多くの名作が残っている。幼い頃に見たコンテンツを見直すも良し、自分が生まれていない頃の作品を見てみるも良し。田村正和の魅力は色褪せない。

(ボンゾ)

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