
デヴィ スカルノ @dewisukarno Twitterより
TOKIOの山口達也(46)が自宅マンションで女子高生に飲酒を勧め、無理矢理キスするなどしたとして、強制わいせつ容疑で書類送検された事件。検察の取り調べはこれからで、山口の立場は被疑者だ。山口達也は4月26日に記者会見を開き被害者や関係各位、ファンに向けて謝罪。芸能活動の無期限謹慎を発表した。この事件に、タレントのデヴィ夫人(78)が「騒ぎすぎ」「女子高生も悪い」とSNSで発言した。
<泥酔して キスを強制したことはわいせつ行為??? 相手が女子高校生で、しかもお酒を勧めたとなれば、女子高生であれど、酔った男性の部屋には行かない方が良いのでは。そこは反省。TOKIOの山口達也氏はアルコール依存症なのでは。。。>
<山口達也氏のTOKIOの仲間の方達は、許されない行為と言っているけれど、泥酔男性のたかがKissでしょ。しかもそこにもう一人の女性がいた。“ちょっと失礼”と言ってうがいして帰ってくればよかったのでは。アルコール依存症、これは直さなければ。無期限謹慎なんて厳しすぎ、騒ぎすぎ。>
デヴィ夫人は同様の内容を綴ったメールマガジンも配信、さらに同内容のブログも更新した。ただしそちらには、
<母親に電話して警察まで呼ぶなんて。そして事をここまで大きく広げるなんて、関係者、スポンサー方に与えた損害は億単位、計り知れません。みんな何を考えているのでしょうね。>
との文章も加えられている。メルマガはTwitterでの発言と同じく、山口達也のルコール依存に触れ、直さなければならないとしたうえで、<しかしこれでは山口氏が気の毒すぎます。>と結んでいる。
デヴィ夫人はブログタイトルも「デヴィの独り言 独断と偏見」だが、彼女がタレントとして持つ影響力を考慮すれば、独り言では済まない。この事件に関する情報も足りていない。
被害に遭った女子高生は、山口達也と仕事を通じて知り合っており、両者は決して対等な関係ではなかった。いや、どのような関係だとしても、未成年の児童と46歳の成人男性のパワーバランスが対等になることはありえない。だからこそ未成年は法律で保護対象とされている。
デヴィ夫人は「たかがKiss」というが、山口達也は記者会見で次のように述べている。
「断れなかったんでしょうし、未成年からしたらやっぱり大人の男性は怖かったんだろうなあと、後になって。もしかしたら一生忘れられない出来事だったのかなあと考えると、本当に申し訳ないなあと……」
そして26日の『ビビット』(TBS系)放送で、TOKIOメンバーである国分太一(43)は、山口が会見で「TOKIOにまだ席があるのであれば、戻りたい」と復帰を希望する言葉を口にしていたことを「そのコメントに関しましては、23年間、一緒に走ってきたからこそ、そんな甘えた言葉は、山口からは、聞きたくなかったです」と両断。「それよりも、被害に遭った人、そしてその家族が、普段の生活に戻れる、そこに関してもっともっと語って欲しかった。率直にそう思っています」と、被害者を慮った。
デヴィ夫人はこの事件の構図を痴情のもつれのように認識しており、被害者の恐怖心が理解できないのだろう。あまりに浅薄である。スポンサーへの損害を心配する一方で、被害者に泣き寝入りを求める思考回路は、彼女自身が権力者側にいるゆえなのだろうか。デヴィ夫人も山口達也同様、バラエティ番組で人気の高いキャラクターだが、このような底の浅さを露呈されては、失望するしかない。