
尾形春水/モーニング娘。’18 公式ブログより
ここ10年で大学進学するアイドルは一気に増えた。この春には上智大学にジャニーズ事務所の人気グループSexyZoneの才媛・マリウス葉が進学。入学式から注目を浴びていた。また、モーニング娘。’18の尾形春水は、浪人を経ての短大進学により学業に専念するとしてグループからの卒業を発表している。
アイドル活動と大学での学業との両立は、そう簡単なものではない。ジャニーズ事務所であれば、慶應義塾大学を卒業した嵐の櫻井翔やSexy Zoneの菊池風磨、明治大学を卒業した山下智久やNEWSの小山慶一郎といった例がある。
しかし一方で、NEWSの手越祐也(早稲田大学)や中山優馬(駒沢大学)といった中退者も少なくない。最近では、Hey! Say! JUMPの岡本圭人が、「女性セブン」2018年5月3日号で、上智大学国際教養学部を中退していたことを明かした。2012年に一般入試で同大学に入学した岡本は、学業を優先したスケジュールで芸能活動に取り組んできたという。しかし、その点でグループの活動に影響を与えていた現実もあり、最終的には芸能活動を選び、「中退」という結論に至ったというわけだ。
大学のカリキュラムは学部や専攻によって大きく異なり、入学した大学・学部によっては学業と芸能活動の両立が比較的容易なケースもあるだろう。とはいえ、講義に出席しなくとも先輩やサークル仲間から過去のテスト問題を拝借し試験でそこそこの成績をおさめれば単位をもらえる、というのんきな大学生のイメージは今は昔。出席率やディスカッションを重視し代返不可、レポートも内容もしっかり評価するよう、多くの大学は変化している。芸能活動により欠席が多くなれば必然的に不利であり、少なくともプライベートの時間はほぼ勉学にさかれることとなるはずだ。岡本圭人はさほど芸能活動が忙しくもないのに夜遊びが盛んだったという報道もいくつかあったが、それでは卒業できない。
6月20日の日本武道館公演をもって、グループからの卒業を発表したモーニング娘。’18の尾形春水も、卒業の理由は「学業を優先する」というものだ。尾形は2017年3月に高校を卒業しており、そこから1年、モーニング娘。’18のメンバーとしてアイドル活動を続けながら、“浪人生”として受験勉強をし、短期大学に合格。この4月から短大に通いながら芸能活動をしているのだが、今後の両立は難しいと判断し、6月での卒業を決断した。
「尾形はモーニング娘。加入前にも偏差値が高い関西の名門高に通っており、学力は高かった。本当であれば有名私立大学に合格し、モーニング娘。としては初の“現役女子大生メンバー”となる予定だったのですが、結果的に都内の有名短大にしか合格しなかったようです。それでも短大生としてモーニング娘。の活動も続ける予定でしたが、入学決定後の今年3月末にその短大の実際のカリキュラムが発表されてみると、ほぼ毎日講義で埋まっており、到底芸能活動ができるようなものではなかった。尾形は4年生大学への編入も視野に入れているということもあって、“学業専念”という選択をしたようです」(芸能事務所関係者)
アイドルが“浪人”してまで大学を受験するというのは、あまり例がない。所属事務所のアップフロントプロモーションとしても、それだけ尾形には“現役女子大生メンバー”として活躍してほしかったということなのかもしれない。
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