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演劇界の至宝・吉田鋼太郎がヒロイン役にぴったり! 面白くも切ない『おっさんずラブ』の素晴らしさ

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番組オリジナルInstagramアカウント 武蔵の部屋【公式】より

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 吉田鋼太郎(59)は演劇界の至宝である。筆者が舞台に立つ彼を初めて観たのはたしか10年ほど前のことだ。上智大学を中退後から舞台に出演し続けてきた吉田の長い演劇キャリアから考えれば、ごく最近の彼しか知らないということになるだろう。

 舞台に立つ吉田鋼太郎を初めて観たとき、なによりその滑舌の素晴らしさに驚いたものだ。明確で正確な発音であるけれど、カクカクとした不自然さは一切ない。彼が舞台で放つセリフは、ひとつとして耳から零れ落ちてしまうものはなかった。すべてが耳に脳に、しっかりと残るのである。むろん、滑舌だけではなく演技の上手さは言わずもがなだ。それについてはいまや日本中の多くの人々が知っているだろうと思われるのでここでは語るまい。とにもかくにも、吉田鋼太郎は「舞台の神様に愛された人間」独特のオーラをまとっている役者であり、ゆえに演劇界の至宝と言ってもまったく過言ではないと筆者は思うのである。

 そんな演劇界の至宝は、いまやテレビドラマ界でも欠かせない存在となった。吉田がいまのようにテレビや映画に積極的に出演するようになったのは、たしか2010年頃だったと記憶している。菅野美穂主演で201010月より放送された『ギルティ 悪魔と契約した女』(フジテレビ系)がスタートした当初、吉田が出演していることに「あ、この人ついにテレビに進出したんだ!」と筆者はたいそう驚いたものだ(なんとなく舞台一筋でいく人、と勝手に思い込んでいたので)。

 瞬く間に吉田鋼太郎はテレビドラマ界には欠かせない貴重な存在となった。残忍でクレイジーな男も、理解ある上司も、女好きの中年も、偏屈で傲慢で無教養な男も、どんな役であろうがなんなくやってのけ(筆者は『MOZU』の中神役が好き)、その度にお茶の間にその存在を強く印象付けてきた吉田。そんな彼がいまあらたに挑戦しているのは、なんとラブコメディの<ヒロイン>役なのである。

 吉田がヒロインを務めるのは20184月にスタートした『おっさんずラブ』(テレビ朝日・毎週土曜日放送)で主演は田中圭(33)。田中が演じるのは不動産会社社員の春田創一だ。ストーリーをものすごく簡単に説明すると……女好きだけどまったくモテない春田にある日突然モテ期が訪れる。春田に愛を告白するのはピュアすぎる乙女心を隠し持つ“おっさん上司”黒澤武蔵と、同居している“イケメンでドSな後輩”牧凌太のふたりだった……。そう、『おっさんずラブ』は「この春いちばんピュアな (おっさん同士の)恋愛ドラマ」のキャッチコピー通り、おっさん(田中圭と吉田鋼太郎)とイケメン男子(林遣都・27)の三角関係を描いたドラマなのである。

 筆者はあいにくボーイズラブにはまったく詳しくはないし興味もない。それでも「観たい!」と思ったのはただひとつ、吉田がヒロインを務めるという点にあった。「また新たな彼の一面を発見できるはず」と大きな期待を抱いて初回を観たのだが……唸るしかなかった。吉田の演技は筆者の想像など軽く超えるものであったのだ!!

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