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プライドパレードの後に、みんなができる3つのこと

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トランス男子のフェミな日常/遠藤まめた

 東京レインボープライドパレードに参加して楽しかったという方。叫びすぎて喉が枯れた方。あるいは、報道やSNSでパレードの様子を知りLGBTコミュニティに関心を持った方に向けて、今回の連載ではあつかましくもお願い事をすることにした。

 私自身はプライドパレードの運営には一切関わっていない部外者なので「おめーただのりしてんじゃねえよ」とか「代々木公園の隅っこでビール舐めてただけじゃねえか」などと運営スタッフたちからは怒号が飛びそうなものだが、パレート後のいま、頼み事をしたい人間にとってはボーナスタイムだと思うのだ。だって、多くの人たちがLGBTコミュニティのために何かしたいと思っている。心の底から多様性をエンジョイしている。だけど渋谷・原宿の街に10万人が集まってもニッポンにはLOVE &Equality(ちなみに今年のパレードのテーマ)を保証する法律は0.000001ミリも存在していない。これだけの人たちの関心や情熱は、ぜひ個別具体的な課題解決のために役立ててもらうしかない!

というわけで、ここからは個人的な独断と偏見で、誰でもできる次の一歩を3つご紹介してみることにした。厚かましいけどボーナスタイムだと思うからお許しくだされ。では、どうぞ。

同性カップルの法的保障を求める裁判を応援しよう

 約25年間交際していて、異性どうしならとっくの昔に在留許可が出ているのに、男性どうしゆえビザが降りず、引き離されそうになっているカップルがいます。LOVEEqualityがともなわないと、こういう事例があることを多くの人に知ってほしい。さらに裁判費用のクラウドファンディングもはじまったので、同性カップルも異性カップルと同じように尊厳を持って扱われるべきだと考えるみなさんは是非ご注目を。

※ちなみに、私はこのプロジェクトの回し者ではありません。

子ども・若者支援をしているNPOを応援しよう

 私自身は「にじーず」という池袋拠点の10代〜23歳ぐらいまでのLGBT(かもしれない人を含む)の居場所作りに関わっているけれど、このグループを必要としている子どもは現参加者の100倍くらいは存在するはずなので、是非子どもと関わるチャンスのある人たちは「にじーず」チラシを広めてほしい。ホームページのトップからダウンロードできて許可不要です。

 さらにはNPO法人SHIP(横浜などで子どもたちの居場所を作っている)やNPO法人ReBit(出張授業などをやっている)など、LGBT系の子どものために頑張っている団体で寄付を集めているところがあるので、是非チェックしてみてほしい。

 ちなみに、私は「にじーず」のみ回し者に該当します。

多様な性にYESのひとことメッセージを書いてほしい 

 実はLGBTコミュニティにとって、5月にはパレード以外にもうひとつ大切な日がある。それが517日の「多様な性にYESの日(IDAHOT」だ。正式名称はInternational Day Against Homophobia, Transphobia and biphobia(直訳すると同性愛嫌悪&トランス嫌悪&バイ嫌悪に反対する国際デー)という。これは、世界保健機関が同性愛を精神疾患のリストから外した1990517日に由来するのだが、日本では各地で草の根アクションが展開されるので有名だ。

 その取りまとめ団体である「やっぱ愛ダホ!idaho-net.」が全国どこでも・だれでも書ける「多様な性にYES!のひとことメッセージ」を募集しているから、関心を持たれた方はぜひメッセージを送るのにチャレンジしてみてほしい。和歌山の街頭アクションでだれかに読みあげられたり、青森の映画イベントで展示されたりするぞ。さらに、このイベントは全国拠点なので、もしお住いの地域にイベントがある場合には是非足を運んでみてほしい。東京のような大都会ではない場所でのつながりを増やそう。

※ちなみに私はこのプロジェクトの完全な回し者です。

 以上、パレードの部外者による100%完全なリクエストだったのだが、最後に運営の方々へ、今年も並並ならぬ努力をされたことに感謝の気持ちを添えて、この厚かましいコラムを終えようと思う。今年も本当にお疲れ様でした。

遠藤まめた

1987年生まれ、横浜育ち。トランスジェンダー当事者としての自らの体験をもとに10代後半よりLGBT(セクシュアルマイノリィ)をテーマに啓発活動をはじめる。主にLGBTの若者支援や自殺予防に関わる。著書に「先生と親のためのLGBTガイド 〜もしあなたがカミングアウトされたなら」(合同出版)ほか。

twitter:@mameta227

サイト:バラバラに、ともに。遠藤まめたのホームページ

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