自分に自信があるから積極的なわけではない
積極的なMEGUMIの行動力は学生時代の恋愛から変わってないそうだが、「自分に自信があるわけじゃない」と言う。「『言わないと伝わらない』という気持ちがあって。だからフラれる回数もすごく多いんです。でも言う。『人間、いつかは死ぬ』と思うと、そういったことは基本言っていきたいなって」と理由を語った。
恋愛において、傷つくのを避けたり、「男性から好かれたほうが女性は幸せ」という典型的な恋愛指南書の言葉を信じて受け身となる女性は少なくない。さらに、毎日顔を合わせながらも告白されない状況が1年も続けば、「私はあなたの何なの?」と痺れを切らし、相手との関係性を明確にしたくなる人も多いだろう。しかしMEGUMIは、自ら猛アタックを仕掛けて関係性を構築し、あやふやな関係のままでも降谷建志のペースに黙って合わせ続けて幸せを掴んだ。もちろん恋愛は三者三様であり、MEGUMIと同じことをすれば必ずしも成功するわけではないが、恋愛に悩む女性にとって少し勇気の出る話ではないだろうか。
MEGUMIが結婚・妊娠を発表する2カ月前に発売された『FRaU』(講談社)のインタビューでは、ひとりの男性と長く付き合っていくことで「ラブラブの時期よりも想いは強烈になっていくと思うんですよね。その想いがもっと強くなって結婚したくなったら、迷わず自分から言うでしょうね」「『ずっと一緒にいたいんだけど、これから私たちどうする?』と想いを伝えてみようかな」と語っている。妊娠がきっかけではあるものの、ほぼ有言実行したと言えるだろう。
『GINZA』では、現在の夫婦の目標を「添い遂げること」と明かし、「ある意味、結婚は修行。でも、一緒にいることがつまらなくなったら苦行になる。だから、楽しく一緒にいたい。そのためには、お互いに魅力的な存在でなくちゃいけない。仕事も頑張らなきゃいけないし、ビジュアルも手を抜かない。そして、結婚記念日いいね、誕生日いいねって、家族の記念日は思いっきりパーティをやって盛り上げて。とにかく、楽しくおかしく、悲しいこともつらいことも『ギャグ化』して。そうして10年やってきたので、この感じで引き続きやっていきたいなって」と語っていた。
『誰だって波瀾爆笑』では、MEGUMIの大親友・坂下千里子(42)が「夫婦喧嘩をしても『顔がかっこいいから許しちゃう』と惚気けてくる」とそのゾッコンぶりを明かしており、一目惚れした頃からMEGUMIの気持ちは変わらないようだ。降谷建志が妻について語る場面は多くはないが、おそらく降谷も彼女に相当の信頼を置いているのだろう。30年、いや50年後くらいには降谷建志からも「夫婦の話」を聞いてみたい。
(夏木バリ)
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