
ジャニーズ事務所のTOKIO公式ページより
未成年への強制わいせつ事件を起こしたTOKIOの山口達也(46)が、ジャニーズ事務所の運営するTOKIOの公式webサイトから姿を消した。5月2日14時からTOKIOの山口を除く4人のメンバーが記者会見を開いたが、その直前まではTOKIOのページには5人そろった写真が掲載されていた。さしかえられたのは会見直後のことだ。
TOKIOは記者会見を開いた理由を「皆さんへの謝罪のため」と説明。山口達也の進退や、TOKIOというグループの存続については検討中であり、何も結論が出ていない状況だと各自がコメントした。しかし被害者への謝罪、および迷惑をかけた関係各所とファンへの謝罪をすべく会見を開催。さらに、4人であっても、現在進行中のグループでの仕事でクライアントが継続を要望しているものについては「プロとして誠心誠意取り組む責任がある」と表明し、活動継続を世間に許容してもらうための会見でもあった。
TOKIOメンバーは4月30日の夜に5人で集合。事件が発覚した4月25日から5日間が経過していたが、その日まで5人全員のスケジュールの都合がつかなかったという。山口達也は土下座でメンバーに謝罪し、“辞表”を提出したそうで、全員が驚きショックを受けたと話した。
一方で、山口達也をかばう発言が多く見られた。松岡昌宏(41)は、解散や山口の脱退も考えたそうだが、しかしいざ辞意を表明されると絶句。他のメンバーも同様に、「辞めてくれ」とは言えず、冷静な判断をするには時間がかかると考えたため、決断を保留しているという。国分太一は、「手を差し伸べてしまいそうになることも、あります。それはいけないんだと、わかってますが、毎日こういった感情が交互に表れます。山口が自分たちの前で辞表を出したとき、何が起きたのかわかりませんでした。それでも普通はこの辞表を認めるべきだと思います。ただ自分たちもまだ冷静ではありません。山口自身もかなり憔悴しきった状況です。もしその辞表を受理したとしても、僕は、山口を見捨てることは出来ません」と語った。
彼らには、山口達也が戻ってくる場所を用意しておいてあげたいという気持ちがあるのだろう。ところがTOKIOというグループを紹介する公式webサイトからは、山口の存在が消えた。しかも、そこに不祥事の謝罪文などはない。何事もなかったかのように、インフォメーションが並ぶのみだ。ジャニーズ事務所の対応はいちいちどこかおかしいのではないだろうか。
(清水美早紀)