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梅沢富美男は「愛すべきおじさん」なのか? パワハラ・セクハラ・ブラック労働賛美を「スカッと痛快な本音」と喜ぶテレビ視聴者の罪

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梅沢富美男『正論 人には守るべき真っ当なルールがある』(ぴあ)

 『とんねるずのみなさんのおかげでした』『めちゃ×2イケてるッ!』『ウチくる!?』『おじゃMAP!!』といった長寿番組を次々と終わらせる大改編を行った4月期のフジテレビ。「変わる、フジ。変える、テレビ」という勇ましいキャッチコピーをぶちながらも、結果として出てきた新番組の顔は、坂上忍(50)であり、梅沢富美男(67)であった。木曜21時枠では、世間を騒がせた人に坂上が突っ込んでいく『直撃! シンソウ坂上』が放送され、水曜22時枠では、芸能界でまことしやかにささやかれる噂話を梅沢富美男が本人に直撃する『梅沢富美男のズバッと聞きます!』が放送されている。ちなみに、『梅沢富美男のズバッと聞きます!』は、梅沢が初めてMCを務める番組でもある。

 Wezzyではここ何回か、『バイキング』などでの坂上忍のMCにまん延しているハラスメントを問題視する記事を配信してきた。実際、『直撃! シンソウ坂上』では、戸塚ヨットスクールの戸塚宏校長をゲストに招いて、彼の体罰肯定論をお茶の間に垂れ流し、早速批難の声を浴びている(戸塚ヨットスクール校長の積極的な体罰論を垂れ流す『直撃!シンソウ坂上』)。

 放送開始早々、視聴者から疑問の声が噴出したのは梅沢富美男も同様だ。高畑淳子(63)がゲスト出演した先月18日放送『梅沢富美男のズバッと聞きます!』では、20168月に強姦致傷容疑で逮捕(不起訴)された高畑裕太(24)の現状について母の高畑淳子に質問するシーンが放送された。そのなかで高畑淳子は、遺品整理業の会社で働いているという息子の近況を語りつつ、「私は世の中全部を恨んでいるようなところがあるんですね、いけないんですけど」と、息子の罪を責任転嫁するような心境を吐露した。高畑がそうした母の心理を率直に語ること自体、テレビでやるべきことなのか疑問だが、梅沢はそれをとがめるどころか同調し、「僕は大好きだった。一緒に仕事を何回もやってね」「『芸能界のお父ちゃんになってやるから』って言ってたんだけど」「復帰させてあげたいと俺は思うよ。しなきゃダメだと思う」と発言。まだ事件から2年も経っていないのにも関わらず、被害女性に対して思慮の足りないやり取りには驚く。

『梅沢富美男のズバッと聞きます!』において、このような騒動がこれからも繰り返し起こる可能性は高いと言わざるを得ない。というのも、梅沢は昨年7月に、自らの半生を振り返りながら、そこで得られた人生訓をまとめた著書『正論 人には守るべき真っ当なルールがある』(ぴあ)を出版しているのだが、これを読むと、「頑固オヤジ」ではすまされない、「いまの時代ではアウト」な発言が乱れ飛んでいるからだ。

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