香取慎吾の絵を横尾忠則が絶賛! 「今はあんまり描けてない」との悩みに与えたアドバイスとは

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 奈良美智による助言は確かに彼女の胸に届いたのだろう。のんは先月19日より、渋谷にあるアートギャラリー・GALLERY X BY PARCOにて、初めての個展『‘のん’ひとり展 女の子は牙をむく』を開いている。そのなかで目玉作品として扱われているのが、のんの描いたハムスターの絵を1メートル以上の大きさに立体化させた『ハムスター☆』という作品。

 これは小学生から中学生にかけて飼っていた「ムーちゃん」というハムスターを砂場で遊んでいるときに誤って潰してしまった(幸いにも生きていたらしい)というトラウマがインスピレーションになっているというが、初めての個展で「ムーちゃん」のトラウマにスポットを当て、巨大なハムスターの立体像をつくったのは、「子ども」の目線がテーマであったという。個展の会場で販売されている図録『女の子は牙をむく』(パルコ出版)におさめられたインタビューで彼女は『ハムスター☆』についてこのように解説している。

「ハムちゃんの目線と、展覧会に来た人たちの目線が同じだったら面白いな、というところから始まって。子ども目線で見るとみんな大きく見えるというところへ繋がって、周りのものを大きくすれば大人も子ども目線になれるんじゃないかって発想です。そこから、じゃあ子ども目線よりもっと大きくすれば、大人もはしゃげるんじゃないかなと」

「子どもって、大人が思いつかない発想みたいなのがポンポン出てくるのが羨ましいなと思っていて。だから、子ども目線よりもっと大きくすれば、みんな子どもを超える柔らか脳になれるんじゃないか、と」

 このテーマ設定に「美術手帖」対談での奈良美智の言葉がどれほど影響を与えているのかは未知数だが、のんはかねてより好きな画家に奈良美智の名を挙げていることを考える限り、これは無関係ではないはずだ。

 話を香取慎吾に戻すと、横尾忠則はひとり立ちした香取のこれからの仕事について、このようにアドバイスを送っている。

「言っちゃ悪いけど、今まで香取さんは芸能界で不必要な仕事もやってこられたかもしれない。でも、今は一人なんだし、アーティストになる以上は、義理や人情に引きずられないほうがいいですよ。人にいい顔しようと思っていると自分がすり減るし」

 SMAPを離れてからの香取はかつてよりも自由に見えるが、より自由で、より「子ども性」を取り戻した彼が描く絵はどのようなものになるのだろうか。

(倉野尾 実)

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