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ナンパ塾で連れ込みマンション用意か、ナンパが性犯罪に発展した複数の事案

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Thinkstock/Photo by Thiago Santos

 59日、警視庁新宿署は、東京メトロ社員の27歳男性と会社員の33歳男性を、準強制性交等の容疑で逮捕したと発表した。2人は昨年731日深夜に新宿区マンションで都内在住の26歳の女性に多量のウォッカを飲ませ昏睡状態にしたうえで暴行した疑い。読売新聞によると<2人は「ナンパ師」と呼ばれる男性が開催するセミナーの受講生>で、<被害者は、以前に声をかけた女性の知人><事件が起きた部屋は、セミナーが管理し、受講者が使っていた>という。

 また58日には、神奈川県警相模原署が県迷惑行為防止条例違反の疑いで、相模原市南区役所職員の20歳男性を逮捕している。逮捕容疑は、今年314日にJR横浜線矢部駅前で高校生の17歳女性に約20分間にわたって「性欲を処理したい」など下品な言葉をかけたというもので、容疑者男性は<「ナンパ目的で『ハグだけさせて』と言った。それ以外は言っていない」>と供述しているという。

 この2つの事件の共通キーワードは「ナンパ」だが、これまでにもナンパ目的から刑事事件に発展したケースは数多く存在し、枚挙にいとまがない。以下、列挙していく。年齢はすべて事件当時のもの。

 今年4月には千葉県警捜査1課、行徳署、市川署が、強制性交等の容疑で40歳の無職男性を逮捕・送検した。昨年611月にかけて市川市路上で女性4人に<ナンパを装って声を掛け、車に連れ込むなどしてわいせつな行為に及んだ疑い>の容疑者男性は、いずれも容疑を認め、千葉地検は4件とも起訴している。

 201712月には警視庁目黒署が、同年7月に目黒区内の公園で30代女性の身体を触ったとして、バレエダンサーの27歳男性を強制わいせつ容疑で逮捕。逮捕後、男性は<「ナンパしてわいせつ行為をしてしまった」>と供述したという。

 201710月には、埼玉県警春日部署が、ナンパを断った20代の女子大生に暴行やわいせつ行為を加えたとして、さいたま市立小学校教諭の23歳男性を強制わいせつ容疑で逮捕している。同年8月に春日部市内の路上で20代の女子大生に<背後から声を掛け、腕をつかみ民家の壁に押し付けるなどの暴行を加えた上、体を触るなどわいせつな行為をした>疑いの容疑者男性は、逮捕後、<「ナンパ目的で声を掛けたが断られたのでムラムラしてやった」>と供述している。

 2014年には、児童買春・児童ポルノ禁止法違反罪などで逮捕された奈良県の元市議の28歳男性被告に、懲役26月、執行猶予4年の有罪判決が下りている。男性は偽名を使い大学生と称してナンパした複数の女子高生に対してわいせつ行為を繰り返し、その様子を動画に収めてネット上で有料配信を行い、1,200万円以上の報酬を得て、選挙費用などに充てていたという。

 このように、ナンパから発展して女性への強制わいせつ容疑や性犯罪などで逮捕される事件はどうも少なくない。ナンパの是非をめぐる議論はインターネット上でしばしば巻き起こるが、ナンパがこのように加害行為につながってしまうケースを鑑みれば、それも無理からぬことだ。

 男性にナンパの方法をレクチャーする「ナンパ塾」「ナンパセミナー」は方々で開かれている。また、「○○県のナンパスポット△△選」などと題された、地域に特化したナンパ情報を掲載するwebサイトもある。数年前にブームとなった「恋愛工学」も人気のナンパ指南だ。

 さらにTwitter上には、“ナンパ師”を名乗るアカウントも多い。ナンパアカウントは、ユーザー名に「@東京」「@大阪ナンパ」など出没地を明記していたり、プロフィール欄に「月最高○○、総数△△」「●●Get」などとこれまでのナンパ(して性交に及んだ)実績を掲載したり、日々の成果を逐一ツイートしていたり、活発に動いている。中には明らかに規約違反であるわいせつ画像や動画を投稿しているアカウントも見受けられる。

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中崎亜衣

1987年生まれの未婚シングルマザー。お金はないけどしがらみもないのをいいことに、自由にゆる~く娘と暮らしている。90年代りぼん、邦画、小説、古着、カフェが好き。

@pinkmooncandy

バナナ&ストロベリー

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