5月10日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に“シノラー”として一世を風靡した篠原ともえ(39)が出演、「ダウンタウンとの共演から強烈キャラのシノラーが生まれたこと」を告白する。篠原ともえは、1995年7月に「篠原ともえ+石野卓球」名義のシングル「チャイム」でデビュー。前髪を短く切り揃えたお団子ヘアーや独特なファッションやハイテンション、「ぐふふ~」「~ですぅ」といったシノラー語などで大ブームを巻き起こし、当時は安室奈美恵(40)を信奉する“アムラー”の対抗勢力に位置するほど、若者文化の中心に根ざしていた。
そんな“シノラーブーム”は『HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP』(フジテレビ系)にてダウンタウンと共演したことから注目を集めたように思う。浜田雅功(54)と松本人志(54)の容赦ないドツキに対して、臆することなく笑顔で縦横無尽に暴れる篠原ともえがお茶の間で人気を博した。“シノラー”というキャラクターの形成はダウンタウンのツッコミなしには語れないものがある。篠原ともえは、2012年放送の同番組出演時にも自身のブログで「この番組は私をいろんなメディアに連れて行ってくれるきっかけとなった番組でした」と当時を振り返っている。
現在の篠原ともえは、タレント・女優としてのみならず、多方面でマルチな才能を発揮している。中でも特筆すべきはデザイナー業で、幼少期から人形の服や小物を自作していたという篠原は、東京都立八王子工業高等学校・応用デザイン科に進学。高校在学中に芸能界でブレイクしているが、芸能活動と並行して学校に通い、高校卒業後には推薦で戸板女子短期大学・被服科に進学していた。裁縫技術を学ぶべく翌年には文化女子大学短期大学部・服装学科を一般受験し再入学。大学時代には「しのコレ〜21世紀に作る21歳の篠原ともえがデザインする21体の服〜」というファッションショーを手がけている。
その後もテレビ番組やライブの衣装などを制作してキャリアを積み、2014年には松任谷由実のコンサートツアー「POP CLASSICO」の衣装デザインを担当した。自治体の公式マスコットや公式ロゴデザイン、嵐のライブツアーの衣装デザイン、御朱印帳デザインなど多数を手掛けている。
2017年には「日本ホビー協会ハンドメイド普及実行委員長」に就任し、2018年4月には「第42回 2018日本ホビーショー」に参加し、「シノラーキッズコンテスト」というイベントを開催するなど大活躍だ。ちなみに子供向けというと、NHK Eテレの幼児向け番組『みいつけた!』へ声優・歌手として出演したり、フジテレビの無料ネット動画番組『おやこでみようちびっこドーガ』のMCを担当したりもしていた。『みいつけた!』ではデビュー当時と変わらないかわいらしい歌声を聴かせてくれる。
音楽プロデューサーという肩書も持っており、2016年には篠原ともえ完全プロデュースのユニット「シノバニ」を結成。彼女がバニラビーンズの2人と組んだアイドルユニットで、篠原ともえは楽曲の作詞・作曲も担当した。また天体観測などを趣味にしている“宙ガール”としても有名で、2011年には「天文宇宙検定」の3級を取得。プラネタリウム内で公開される番組のパーソナリティーを務めたこともある。
そんな篠原ともえの現在の活躍の裏には、『HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP』と同じく、シノラーブームに火を付けたかつての人気番組『LOVE LOVE あいしてる』(フジテレビ系)にレギュラー出演者として共演していた大先輩・吉田拓郎(72)の存在があるという。
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