『モンテ・クリスト伯』近親相姦を促す復讐作戦が鬼畜すぎ!冷徹で残酷な計画に踊らされる

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なぜ近親相姦させちゃうの…

 未蘭は市場で魚を見ているところ、突き飛ばされ服が水で濡れてしまった。通りかかった仕事中の信一朗(高杉真宙)が、かつて暖に貸したパーカーを未蘭に貸す。未蘭は「ダボハゼのメスを飼っている」「つがいにしてあげたいのでオスを探していた」と話すうちに泣き始め、結婚をすることを告げる。立ち去ろうとする未蘭に「大丈夫ですよ、俺のパーカーはすごいラッキーを呼び込むんです。それを着ていたら奇跡が起こりますよ」と伝える。そして奇跡は本当に起こった。自宅に戻ると弁護士が貞吉のもとに立っており、遺言書について家族を呼んでほしいという。その内容は「財産30億円を均等に譲り渡す。ただし、未蘭が結婚したら遺産は全て寄付する」というものだった。目線を動かすことで文字を入力できるデバイスで「私の遺産か未蘭の結婚かどちらか選べ」と入間に迫る貞吉だった。じいちゃん、カッコイイ!

 憤慨する入間の元に留美から電話がかかってくる。留美は、入間のかつての愛人なのだ。金を300万円貸してほしいと頼み込む留美。入間はすぐに金を用意した。だが翌朝、神楽が留美を呼び止める。口座から留美が勝手に1000万円を出金したこと、入間から金を借りたことも知られていた。神楽は秘書の牛山直紀(久保田悠来)に留美の後をつけさせていたのだ。しかも、二人がかつて愛人関係にあったことも「結婚前から知っていた」と初めて告げるのである。そのうえで、この結婚生活には愛がないと言い切り、二度と自分の金に手をつけるなと留美を恫喝する。家を飛び出す留美と入れ替わりで、牛山が部屋に入る。神楽は牛山に、幸男の香港での過去を調べるため香港に飛ぶよう指示した。

 入間から借りた金を完治に渡す留美。親子ほど年の離れた二人はこの夜、初めて結ばれた。いや、実はこの二人は実は親子だったのである。留美は入間と愛人関係にあった頃、子を身ごもり出産していたが、死産だとして、入間が屋敷の庭に埋めていた。だがその子供は生きており、助け出されて孤児院で育っていた。真海は秘かに採取したふたりのDNA鑑定を行ない、親子関係にあると知りながら、相場を操り、完治と留美を引き合わせ、二人が結ばれるように仕向けていたのだった……

 ねえちょっと、真海さんエグすぎないですか⁉︎ さすがに近親相姦を仕組んじゃうのはちょっと、ねえ⁉︎ しかも留美は直接的に暖を陥れてはないじゃないですか。安藤に至っては暖に対する罪はないじゃないですか(今の所、多分)。そんな二人でこの仕打ちって、どんだけ〜〜〜。直で罠にはめた神楽・幸男・入間にはどれほど残虐な仕返しをするのか? 楽しみでどうにかなっちゃいそう!!!!

 クリーンなイメージでおばさまファンを獲得してきたおディーン様が、復讐のためのコマを着々と進める冷徹キャラを演じている。実力派の俳優たちに脇を固められたことにより、かえって演技力で激しく見劣りして目も当てられない状態になるのではと心配していたが、むしろ、どこかの国で元大統領と脱獄して何とか日本に戻り、謎の大富豪として人を操るなんていう、限りなく現実離れした役柄はおディーン様にしか演じられないのではないか。

 もちろんおディーン様のなぜかたどたどしい日本語も素晴らしいが、入間、神楽、幸男、彼ら悪役の悪役ぶりが光ってこそのドラマでもあると毎回、感服する。新井浩文も大好きな筆者は今回の放送で、留美を追い詰める鬼畜ぶりに震えた。次回もとても楽しみだ。

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