社会

ホワイトハウスからスターバックスまで~「強者」による「弱者」迫害と、自浄努力

【この記事のキーワード】

429日 カリフォルニア州オークランド

 公園のバーベキュー・エリアで黒人一家がバーベキューをしていたところ、白人女性が「ここでは炭を使ったバーベキューは禁止」と言い、警察に通報。バーベキューをしていた黒人女性が白人女性と話すも埒があかず、黒人女性は白人女性をからかい始める。警官が到着すると白人女性は「ハラスメントされた」と泣き出す。公園には「炭BBQエリア」と「炭以外のBBQエリア」があり、黒人一家は「炭以外のBBQエリア」で炭を使用。ただし近隣住人の多くはそのルールを知らないか、習慣的にどちらのエリアでも炭を使用しているとのこと。

●女性の通報で駆け付けた警官も困惑顔。どちらにも法的措置はなかった模様。

430日 カリフォルニア州リアルト

 黒人女性3人と白人女性1人のグループが週末に借りていたAirbnbを引き払い、車にスーツケースを積み込んでいたところ、近隣住人(白人女性)が「泥棒」と通報。複数の警官が駆け付け、警察のヘリコプターも上空を旋回。警官は無線で「黒人女性3人が強盗中」と、白人女性の存在抜きの情報を伝えられていた。グループは20分に渡って身分証明書を求められるなどしたのちに解放。女性たちは映像作家のグループで、その中の1人、著名レゲエ・ミュージシャンであるボブ・マーリィの孫娘ドニーシャ・プレンダーガストは「皆、私の祖父の音楽は大好きなのに、実際の戦いになると立ち上がって(stand up)くれない」と、祖父の代表曲『Get up, Stand up』を引き合いに出してコメント。

●Airbnbのオーナー(白人女性)は「女性グループは無礼だった」「人種偏見ではない」と、通報者擁護の発言。
●プレンダーガストは警察を訴えると発表。

430日 コロラド州立大学

 ニューメキシコ州の自宅から7時間かけてコロラド州立大学の見学ツアーに参加していたネイティブ・アメリカンの兄弟(トーマス・カネワケロン・グレイ、ロイド・スカナーワティ・グレイ、19歳・17歳)を、他の参加者の母親が「物静かで他の参加者と会話しない」「おかしな柄のTシャツを着ている」と大学の警察に通報。2人は警官に職務質問されたのちに解放されるもツアー・グループはすでに出発しており、ツアーを諦めて帰宅。警官は2人に質問する間、「手を上げていろ」と指示。2人が着ていたのはメタル・バンドのTシャツだった。

●大学側は兄弟と母親、高校に連絡を取り、見学ツアー費用を払い戻し。学長が全学生と教職員に「学内でのヘイトとの闘い」についての長文声明をメールにて送付。

53日 ミズーリ州ブレントウッド(セント・ルイス近郊)

 3人の黒人ティーンエイジャー(ディロン・テイラー、メキ・リー、エリック・ロジャース二世)がノードストローム・ラック(ノードストローム・デパートの廉価版店舗)でプロムのための買い物をしたところ、店員が「万引き」と警察に通報。警官は少年がレシートを持っていたために解放。なお、3人は10代であるにもかかわらず、多くのメディアが「3人の黒人男性」と報道。

●社長がミズーリ州に出向き、少年たちと家族に謝罪。

54日 ジョージア州アルファレッタ(アトランタ近郊)

 65歳の黒人女性(ローズ・キャンベル)が交通違反を犯したとして、パトカーが停止指示。女性は違反を認めて書類にサインしたが、車のドアを閉める際に警官の肩にぶつけてしまう。そのため、警官が女性を逮捕しようと車から出るよう指示するが、女性は拒否し、「上官に会いたい」と希望。後から駆け付けた警官が女性に「ファック、黙りやがれ! 車から出ろ!」と叫ぶ。怯えた女性が車から出ると、警官は乱暴に腕をねじり上げるなどし、女性は叫び続ける。全容はパトカーのダッシュボードに備え付けのカメラにて録画。

●「ファック」と叫んだ警官は解雇の前に辞職するも、「カースワードは適当ではなかったかもしれないが効果はあり、女性はすぐに車を出た」と発言。
●地域リーダーが記者会見。キャンベルは「警官の謝罪」を要求。

1 2 3 4

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。