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安室奈美恵引退後のエイベックスはどうなる? 今期エイベックスが売ったアルバムの4割が安室のベスト盤だった!

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安室奈美恵『namie amuro LIVE STYLE 2016-2017』(Dimension Point)

 今月10日、エイベックスが決算を発表した。20183月期通期の連結業績は、売上高が前年同期比1.1%増の1633億円、営業利益が同21.1%増の69億円となった。特に躍進目覚ましいのが音楽関連事業で、売上構成比は前年同期比6%増の77%1291億円となっている。「CDの売れない時代」「音楽不況」と言われて久しい昨今においてこの業績はすごいことだが、インターネットで公開されている同社の業績説明資料を読むと、この躍進のかなり大きい部分をたったひとりのアーティストが担っていることがわかる。今年の916日をもって芸能界を引退することが決まっている安室奈美恵である。

 安室奈美恵が昨年118日にリリースしたベストアルバム『Finally』は、2385000枚という驚異的なセールスを記録。原盤権の問題なのか、ライジングプロダクションと契約していた時代(20151月まで)にリリースされた楽曲(収録された過去楽曲45曲中なんと39曲!)がレコーディングし直されているなど発売前に微妙な話題があったものの、それをものともしない成績を残した。今後、音楽はストリーミングで聴かれる時代になっていくことが確実なので、この『Finally』は日本の歌謡史のなかで200万枚以上売り上げた最後のCDとなるであろうと評されている。

 この数字がいかにすごいのかは、他のアーティストと比べてみるとよくわかる。今期にエイベックスからリリースされたアルバムで『Finally』の次に売れたのはKis-My-Ft2の『MUSIC COLOSSEUM』。売上枚数は281000枚だった。3位はGENERATIONS from EXILE TRIBEの『BEST GENERATION』で、売上は225000枚。『Finally』は『BEST GENERATION』の10倍近いセールスを記録している。言うまでもなく、Kis-My-Ft2GENERATIONSも、スタジアム規模のコンサートを軽々動員する超人気アーティストである。売上がショボいなどと言う気は毛頭ない。ただ、そんな人気アーティストですら20万枚ぐらいを売るのが精いっぱいな時代のなかで、いかに『Finally』がお化けのような売れ方をしたのかということだ。

 ちなみに、エイベックス全体でのアルバムの売上は5678000枚。前年同期と比べると168万枚増えた。つまり、エイベックスが今期売ったアルバムすべてをまとめても、だいたい4割が『Finally』だったという計算になる。ちょっと笑ってしまうぐらいすごい数字だ。

 本稿で主に話題にしているのは音楽パッケージに関するもので、今期のエイベックスの決算で音楽関連事業が躍進したもうひとつの理由には、ライブの活況もある。AAA、東方神起、EXOBIGBANGといった人気グループのツアーを行った背景もあり、ライブの観客動員数は374万人を記録。前年同期から78万人も増えている。

 ちなみに、「max matsuura」こと松浦勝人代表取締役社長CEOは、511日に開催した決算会見でこのように話している。

<会社の寿命は30年と言われているが、エイベックスは10年だと思って始めた。あっという間に30年が経ち、30周年記念として何かやるよりは、30年で一度エイベックスは終わり、新たな形で始めるくらいの気構えでいくべきではないかと思った。エイベックスはゼロからやり直すフェーズにきている>(ニュースサイト「CNET Japan」より)

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