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性の話をするのに「資格」がいると感じるのはなぜ? 過剰な自己開示も傷つけられることもなく性を語る場に必要なルール

【この記事のキーワード】

・セックスカルチャー、誰を好きになるか、身体のこと、ジェンダーのことなど性の話は幅広く、自分についてでも一般論でも、いろいろな語り方ができるはず
・語り方を見つけていくのが大事なのでは
・人間関係でも「この人にだったら話せる」「この話し方なら語れる」ものがあるはずで、信頼関係が大切
・知らない人だから話せるし、同じコミュニティや友だちだからこそ傷つくこともある

 性の傷つきを語る自助グループを運営しているメンバーは、「いいっぱなし・聞きっぱなし」というルールを設けていると言います。誰かから批判されるわけでなく受け止められることが、受容につながり自分と向き合うことになっているそうです。

 性についての話し方・受け取り方の練習が必要だということを共有し、イベント中実際に語りあうに際して、この場でのルールを共有しました。

 ・(相手の話を)とりあえず受け取る
 ・同意の確認
 ・ここでの話はここだけで
 ・過度に自分を貶めない

ルールがあると、安心して語れる

 以上のルールに基づき、「レズ風俗に行ってみたいか?」「どうやったら語りやすくなるか」などのテーマで、参加者と登壇者がグループに分かれてお話しました。

 参加者にはふだん性の話をなかなか話せない人と、話せるけれど引かれてしまうから思うように話せない人の両方がいました。「ルールがあることで、温泉のような安心できる場になった」「自分でもそういう場を作りたい」と感想を話してくれました。

 会を締めくくるにあたり、SatLメンバーからは次のような話がありました。

「話せっていわれても、話せなかったりする。人にはいろいろなタイミングがある。自分を責めすぎないでほしい。私は語れる場があったから自虐でやっちゃっているけれど、そうやって自分をキャラ化することで傷つきや苦しみから開放されているからできる。恐れず語ってほしいけれど、語れないことにも罪悪感を感じないでほしい」

最後に、レズ風俗ブームとは?

「私は物心ついたときから、語りづらさがなかった。語りづらい人がいると改めて気づきました。語りたいけど語れない人、そもそも語りたくない人がいて、無理に押しつけるわけにはいかない。その場作りが大事だと思った」

 語ることに抵抗のない人だからこそ、語れない人に押し付けずどちらも心地いい場所にする意識は大切だと感じます。

 レズ風俗のブームは、女性が性を語りたい、もっと罪悪感なくセックスに触れたいからこそ起きているのではないでしょうか。これからも安心して性を語れる場を作っていきたいですし、私たちだけではなく、ほかにも話したい人が少しずつ増え、安心して話せる仲間をつくって安心して性を語り、罪悪感を覚えることなく性に触れられて楽しめる文化ができてほしいと思っています。

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