連載

ママさんバレーを舞台に50代主婦たちが巻き起こす「ハブられた」「何様なの?」の大論争

【この記事のキーワード】
ママさんバレーを舞台に50代主婦たちが巻き起こす「ハブられた」「何様なの?」の大論争の画像1

Thinkstock/Photo by monkeybusinessimages

 ここ数週間、発言小町のランキングに常に食い込み続けているトピがあった。小町の定番である夫の浮気や義両親とのトラブル、子育ての悩みなどとは一線を画すトピタイトルなのでしばらくスルーしていたが、ランキングから落ちる気配がない。おそるおそるトピを読んでみたところ上位に食い込むのがわかる迷トピだった。紹介したい。

ママさんバレーで私だけ外されてました

 トピ主、たかこ50代はママさんバレーをしている。3年ほど前に新しくチームを作るのに誘われて入ったが、そのチームもこの春に解散となった。理由はリーダー格のAさんが、身体がつらくチームでプレーするのが大変になったためだ。バレーはお楽しみ程度に続けるとのことだった。加えてもう一人家庭の事情でバレーそのものをやめた人がおり、チームから2人抜けることになるため解散に。

 その後のトピ主は、たまに他のチームに助っ人に呼ばれてバレーをするくらいだったが、ある時、ショックなことを聞いてしまう。トピ主以外の元チームメンバーたちが、今でも一緒に練習をしている、というのだ。

「私は全く知りませんでした。もちろんもう解散したチームですから、残りの人が誰とどこでどうプレーしようが勝手なのですが、何の連絡もなかったですし、私だけきれいに外されているのです」

 戸惑うトピ主。すぐに元チームのメンバーに連絡を取り事情を聞いた。

「どうやらAさんの親交のあるチームが、そこもこの春3人抜けたのでアタッカーが足らず困っている。
三人宙ぶらりんなのであれば一緒に練習しないかと声がかかったと。Aさんはコーチとして呼んでるようです。
それはいいのですが、このチームはセッターも足りないはずなのです。
聞いたら、交代で助っ人さんを頼んでいるとのこと」

 トピ主もフリーなので(セッターが足りないなら)チームに呼んでほしい、とその元メンバーに伝えたところ、こう言われてしまった。

「それは私からは言えない。私も呼んでもらってる立場だから。それと、私たちはもうあなたと一緒にバレーをするつもりはない」

 これにトピ主は大憤慨。

「これまでみんなで一緒に花見に行ったり、BBQに行ったりランチや飲み会をしたり仲良くやってきたのにひどくないですか!!?」

 トピ主に「もう一緒にバレーをするつもりはない」と告げたBさんは、トピ主より10歳下のアタッカー。バレー歴はトピ主と同じくらいだ。

「でもそれほどうまくないです。それなのに私がプレーのアドバイスしても知らん顔したりで、あまり好きじゃないです。なぜ彼女が合同チームに呼ばれるのに私が呼ばれないのか??です。合同チームでセッターが足りてるというなら仕方ありません。でもセッター一人足りないんですよ?」

 憤りは止まらずこう続ける。

「すごく腹が立ちます。わざとだと思います。
私はチームでは雑用を自分から引き受けて役に立ってきたつもりだし、実際みんなにありがとうと言われてきました。
誰かが休むとなれば助っ人を率先して探し、体育館の申し込みも一手に引き受け、他のチームとの人脈作りも欠かさず、LINEの交換も欠かさなかったんです。
人とすぐ仲良くなれるので、愛称で呼んだりして人との距離を縮めるのも上手だと思います。
チームでは重宝がられていたと思います。
でもなぜかみんな私に対してあたりはきつかったです。だれも味方してくれないし。でもそんなの気にしてませんでした。
笑いながら言われたからきつい冗談だと思ってました。
なのに今回私だけ外されて、それを人に知られた時にすごく恥ずかしいです」

 今回、自分以外の元メンバーたちが集まって練習しているということを知ったのは、とある知人がこうトピ主に言ってきたことがきっかけだった。

「ねえねえ、前にたかこさんと同じチームだった人、今も一緒に練習してるんだね。たか子さんもやってるの? こないだは休みだったの?」

 全く寝耳に水のトピ主が「え? そうなの? 知らなかった!」と返すと「え? ごめん、これ言っちゃいけなかったのかな…ごめんごめん!!」と言われたという。

「誰も同情してくれませんでした。そうなんだーで終わりでした。きっとみんな噂してるでしょう、蚊帳の外の私のこと笑ってると思います。くやしいです」

 悔しがるトピ主。なんの相談かはわからないが、悔しさを共有したい愚痴トピだろうか。しかしトピタイトルに『(愚痴)』『(駄)』など書かれていないのでそこは謎のまま。チームから外されたショックでまだ動転しているのだろうか。というか察した方がいいのではないか、元チームメンバーたちは、トピ主と一緒にバレーをしたくないのだと……。なのに、たかこ50代は、自分だけが外されたことに全く納得がいっていない様子だ。バレーだけでなくコミュニケーション能力も高くチームから重宝されていたと思っているからだ。それ、自己評価とチームメイトからの評価が完全に乖離しちゃってるパターンなんじゃないのか。

 コメントでも同様の書き込みがあふれた。

「普通だったら、あ、主さんに難ありなんだなってみんなわかりますよ」

「あなたは、良かれと皆さんを仕切ってたつもりでも、実は、嫌われてた という事実が判明したということ。原因は、きつく当たられていたのに、冗談と思って気にしなかったことにあるんじゃないですか? そのきつく言われてきたことを思い出せば、あなたが嫌われた原因があると思いますよ。
おそらく、余計なお世話。でしゃばり。間違ったアドヴァイス。ずーずしい。自分が上手だという勘違いなど…ではないですか?」

「みんなトピ主さんとは関わりたくないから 外すのは難しいと判断して解散してトピ主さんを除いたメンバーで再結成したのです。わざとだと分かりませんか? わざとですよ?」

 身も蓋もなくて笑ってしまった。確かに、チームを単純に復活させるのではなくトピ主だけが外されているのは明らかにハブられたのだろう。そういうやり方自体はあまり感心はしないが、それだけ嫌われていたのか。だが、たかこ50代は躍起になって反論を繰り広げ始めた。

「やらかした事はなにか、とのことでしたが、本当に心当たりがありません。
確かに前のレスにも書いたように、私に対してあたりのきつい人がいたり、きつい言葉を言われたりしたことはあります。
だけどそういうキャラっていうか、たかこさんには何を言っても大丈夫じゃないけど、いじられキャラだと思ってたし、気にしてませんでした。
解散するときも普通にしゃべってお疲れさまでした、今までありがとうの乾杯もしました。
人の悪口も言った覚えもないし、仲間はずれもしません。
私がチームの中で言われたことは『自分のミスを人のせいにしないで』『言い訳をしないで』ってくらいでしょうか。でもそれだけでここまでなるものでしょうか。」

 なんだかヒントめいたものが見え隠れするがトピ主はやはり自分はハブられるようなことはしていないと思っているようだ。そしてこう続ける。

「もう一度、聞いてみたいと思います。Bさんが私のことを嫌いなのは前からわかっていたからBさんに聞いたのが間違いでした。
キャプテンに聞いてみます。私はキャプテンのことが大好きで、言うこともよく聞いてました。
Bさんから言われた、貴方とバレーをしたくないのインパクトがすごすぎて、他にも言われたけどあまり覚えてません。
私たち、と言われたけど、もしかしたらそれはBさん一人の意見なのかもしれないし」

 え〜! やめてやめて。たかこ、もう50代なのにちょっと暴れすぎだよ! 別のチームで楽しくやればいいのに、なぜそんなにこだわるんだろう。そんな怒りを抱えたまま前のチームメイトと一緒にバレーやっても楽しくなさそうなのに、一体何がたかこをそんなに衝き動かすのかもうわからない。トピ主がとまらない暴走機関車であることを元チームメイトも重々知っているのか、Bさんからキャプテンに話がすでに回ったらしく、キャプテンからたかこに連絡がきた。こんな文面だ。

Bさんから聞きました。
私たちが一緒に練習してることに納得がいってないようですね。
本来は解散したことだからあとはどうしようが個人の自由なんだけど、今回はたか子さん以外全員(バレーをやめた人除く)だから、不愉快に思ってる気持ちもわかります。
また、今回のことでまたたかこさんの発言などで他のチームにいらぬ憶測を呼んでしまうことも本意ではないのでちゃんと話します。
LINEや電話では伝わらないと思うので直接会いましょう」

 おいおい、この書きぶり、なかなか慎重だ。仲間内でトピ主は相当に要注意人物扱いされていると思うのだが……気づかない鈍感力がすごい。鉄のハートの持ち主だろうか。そして自分のコミュニケーション能力について具体的な説明をしてくれた。

「私が人との距離を縮めるのが上手だと書きましたが、それはチームの中ではありません。
一緒に練習してくれた他のチームの人たちや、助っ人に呼んでくれたチームの人たちと、プレーや休憩時間の会話の中でぐっと距離を縮める事が出来ますということです。
そこからまた、今度も助っ人お願いねとか言ってもらえたりするので、大事なことだと思います。
練習の際にはかならずお菓子を持って行って、他のチームの皆さんに配ります。
みんなありがとうと言って受け取ってくれて、『これおいしい~』『○○スーパーに売ってるよ~』なんて、またそこで顔を合わせて会話することで仲良くなれたりします。
あと、別に仕切ろうとはしてません。私はどっちかというとマネージャー的な裏方仕事が好きなんです。
あとアドバイスと言っても、アタッカーの子に『身体が曲がって飛んでるよ』とか『まっすぐ手を伸ばして』とか、『レシーブあげてこうね~』とか簡単なことです。
総会や抽選会など手元に連絡が来た時点で積極的に行くようにしてます」

 じゃあチームの中での距離の縮め方はどうだったんだろう……。そうこうしているうちにキャプテンとの一騎打ちの日が来た。そこにはBさんも同席していた。「後から言った言わないの話になると困るからみたいです」とトピ主は言う。完全にやばい人認定されている。さてトピ主によるとキャプテンとの話はこういう内容だったようだ。

「私ひとりだけわざと外されたようで悲しいことを伝えました。
キャプテンの言い分はこうでした。
まず始めに、たかこさんを外すために解散をしたのではない。いくらなんでもそれはしない。
解散してから、アタッカー三人に声がかかった。
キャプテン、Bさん、新人のCさん。Aさんはベテランなので、コーチとして呼ばれた。
あなたを外したわけではない。セッターが一人足りないのもわかってるけど、あなたの名前が出なかっただけ。
私たちは呼んでもらっている側。誰を呼ぶとか主導権は向こうにある。
確かに今回は特殊な例で、他のチームから見たら、たかこさん外しに見えるかもしれない。それをAさんは危惧していた。元○○(チーム名)の人たちはそんなことをする人なんだ、と思われて、自分たちの評判が悪くなると。
だけど、悪く言われないためだけにたかこさんを呼ぶことは違うのでは、という話になった。
最初にこういう状況になった時、たかこさんに話そうかという意見も出た。気まずいよね、と。
でも解散もしたし、合同チームに呼ばれてない人にわざわざ話をするのも嫌みになるかと思った。
まあ言っても既存のチームに呼ばれて練習してるだけの事なので、それがたまたま呼ばれたメンバーの顔触れが元のチームの人がそろった、というだけのこと。
たかこさんが、解散したからあとは自由だから、と納得して引いてくれたらそれでいいかと思っていた。
だけど納得してない様子が見られたら話したほうがいいよねとは言っていた。

解散から合同チームに合流したのはそういう流れだそうです」

 なるほど。元メンバーたちが主体的に新しいチームを作ってあからさまなトピ主外しをしているわけでなく、結果的にトピ主以外の元メンバーたちが別のチームで合流することになったということだ。確かにそれに対してBさんやキャプテンを責めるのは少し違うような気がする。

 だが元メンバーたちがトピ主たかこに悪感情を抱いていたのは事実だったようだ。ここからキャプテンのターンとなった。

「キャプテンは、たかこさんはどうしたい? って聞かれました。
どうしたいもなにも、どうにもできません。
ただ寂しかった、ということを伝えました。

そうだね、でも私たちからは言えないわ~ごめんねと言われました。
それと、これまで一緒にやってきた中で、たかこさんが一生懸命やってきてくれたことはみんな感謝してる。だけどそれ以外の事ではたかこさんにみんな我慢してたところがあったのは確か。
いろんな意味でスタンドプレーが多すぎる。
立場が上の人に取り入ることは抜かりないけれど、チームの中で協力し合わないといけないことを自分勝手な理由で拒否したり、美味しいとこどりをしたり。
人のプレーをとやかく言う前に、自分のプレーを省みてほしかった。
あなたの言動に対して、苦言を呈してくれた人もいたよね。激怒した人もいたよね。
でもたかこさんは言い訳ばかりで、結局謝ることもなく、その後もなーんにもなかったかのように普通に喋り出す。それでは反省してない、言っても無駄、ということになる。

キャプテンはそういって、Bさんは? と水を向けました。
Bさんはもっと辛辣でした。

Bさん:これは、個人的な気持ちです。
私は、プレーの中で上から目線でアドバイスされることも腹が立っていたけど、そういうことをしているたかこさんを見て、他のメンバー、他のチームの人たちがどう思うかとわかっていたので黙ってた。
私はそれよりも、人によって態度を変え、人を選ることに腹が立っていたと。
私のこと、下に見て、バカにしてたよね? と」

 キャプテンもBさんもすごい正直だ。これを小町に報告するの、普通に考えたらトピ主も辛いんじゃないか? しかしまだまだトピ主のレスは終わらない。

「私は、婦人会のチームにも入っていまして、まあお楽しみチームと言ったところでしょうか。
元チームとはまた違うリーグですが、リーグを掛け持ちしてる人もいます。
ちなみにBさんは婦人会には入っていません。
そこの助っ人を呼ぶときも私が一手に引き受けています。
以前にBさんの前で『婦人会の試合のアタッカーの助っ人が見つからなかった、知ってるチームをあたって15人以上聞いたけど全員ダメだった』と私が言ったらしいです。
Bさんはそれを聞いて、ものすごく気を悪くしたそうです。
これだけ身近にいる自分には声がかかってないと。
キャプテンとCさん、他のチーム含め自分の周りアタッカーは声がかかっていたのに自分だけ見事に外されたと思ったと。
私は下手くそだから最初から助っ人として声をかける対象にすらならなかったんだよね、15人以上断られても、それでも私に声をかけることはしなかったもんね。
全員に声かけたんだもんね。ごめんね、私僻みっぽいの~

と嫌味たっぷりに言われました。

助っ人に呼ばれなかったことに腹を立てているのではない、そうやって、この人は呼ぶ、この人は呼ばない、とたかこさん基準で人を選び分けていること自体が嫌。あなたは何様なの? と。
たかこさんはそうやって、自分のお気に入りの上手な人たちで周りを固めてバレーがしたいだけなんだよね。そうやって目の前で『どんなに人が足りなくてもあなたは声かけませんよ』という趣旨のことを言われる人の気持ちは考えないんだよね、と。

Bさんがこんなこと思っていたなんて…」

1 2

ブログウォッチャー京子

1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。

twitter:@watcherkyoko

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。