ヘンリー王子が婚約を発表したのは、昨年11月末のこと。ふたりは2016年夏から交際してきたが、当時からイギリス国内ではタブロイド新聞やネット上でメーガン・マークルを貶める記事や差別的な投稿が続いていたが、最終的にふたりは成婚したのだ。
メーガン・マークルは離婚歴があり、黒人の母親と白人の父親から生まれたバイレイシャルであり、カトリック教徒だった(イギリス王室はプロテスタント)。もちろん貴族の出自などではない。メーガンの両親は離婚しており父親とは長らく疎遠だったが、父親はメーガンのロイヤルウェディングが報じられた途端にメディア露出をはじめて小銭を稼ぎ、糾弾された。異母姉はメーガンに対して「父親を経済的に支援するべき」「メーガンは女優として有名になったら経済的援助をしてくれなくなった」と非難する声明を出した。こうした“家族”たちのあれこれを嫌うのは、イギリスも同様だった。
しかしイギリス王室はヘンリー王子の要請を受け、婚約発表をした昨年11月、メーガンへのハラスメントを止めるようにとの公式声明を出している。メーガンを受け入れ、守ったのである。
翻って日本ではどうか。小室圭さんの醜聞もまた、彼自身の問題ではなく周囲のトラブルがほとんどだ。そろそろきちんと、その線引きをすべきではないだろうか。
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