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『モンテ・クリスト伯』が最高潮の盛り上がり!全ては伯爵様の手の上に…

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『モンテ・クリスト伯』公式Instagramより

『モンテ・クリスト伯』公式Instagramより

 木曜22時枠の連続テレビドラマ『モンテ・クリスト伯華麗なる復讐』(フジテレビ系)第7話が531日に放送された。ネットを見る限りではものすごく評判の良いドラマなのだが、なぜか視聴率は振るわない。初回の放送は視聴率5.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)にはじまり、第2回は5.7%、第3回は7.1%と右肩上がりののち第4話、第5話では6.5%、5.3%。前回の第6話は6.0%と持ち直したが、それでもどうしてこんなに低いのか、このドラマにハマった者からすれば謎すぎる。今年上半期最大の謎である。タイトルにある『復讐劇』から、陰惨な物語を想像するからだろうか。たしかに、すでに第6話までに人が2人死んでいる。これからもそんな気配は濃厚だ。しかし異常に面白い。

〜あらすじ〜

 テロ組織のスパイ容疑をかけられ、無実の罪で異国に送られ投獄された柴門暖(ディーン・フジオカ)は、凄まじい拷問を受け廃人同然になりながらも、幸運なことに脱獄に成功したうえ莫大な富を得た。もとは田舎の漁師町で遠洋漁業の漁師として生活していた暖だが、逮捕されたのは親友の南条幸男(大倉忠義)、先輩漁師の神楽清(新井浩文)、そして警視庁公安部の刑事・入間公平(高橋克典)の三者による策略にはめられたためだった。このことを知った暖は、投資家モンテ・クリスト・真海(しんかい)として日本に現れ、緻密な計画に沿って彼らへの復讐をスタートさせる。

 暖が真海として復讐の相手たちと再開した時、彼らはそれぞれに輝かしい人生を送っていた。神楽は不動産業で財をなした成金社長。一方の幸男は香港で俳優修業をして今や売れっ子スタートなり日本芸能界で大活躍の人気者だ。おまけに暖(真海)の婚約者で結婚目前だった目黒すみれ(山本美月)の信頼と愛情を得て結婚、女児を設けて幸せな家庭を築いている。漁港の近くで喫茶店を営んでいたすみれはすみれで、大人気の料理研究家になっていた。真海は資産を使ってあらゆる情報を得た上で緻密な策略を練り、彼らを的確に追い詰めていく。

前回までの復讐おさらい

 冒頭に、ここまでで2人が死んだと記した。正確には過去を遡れば死者は多いのだが、物語の時間軸で真海が現れてから、真海の計算によって殺された人間が2名ということだ。まずは入間の関係者だった。13年前、入間の元妻であり、娘である未蘭(岸井ゆきの)の実母が急死した。これが実は毒殺であり、犯人は入間の後妻・瑛理奈(山口紗弥加)であることを、公安刑事の入間すら気づかなかったのに見抜いた真海は、巧妙に瑛理奈を操る。未蘭の婚約者である出口文矢(尾上寛之)を殺害させた。

 また真海は神楽の妻である留美(稲森いずみ)を陥れ、実際は血の繋がりのある安堂完治(葉山奨之)と肉体関係を持つに至る。いっぽう完治はアパレルブランドを立ち上げる夢を抱いてはいたが、服役していた過去があり、闇金への借金もあった。そこを、かつて刑務所で一緒だった寺角類(渋川清彦)に付け込まれる。

 10数年前に失踪した有名俳優、ショーン・リー(ジョー・ナカムラ)家族が裏組織の『ヴァンパ』に殺害された事件について真海が情報を持っていることを神楽は嗅ぎつけ、昔の漁師仲間であるチンピラ寺角に、真海宅を物色する仕事を依頼していた。ショーン家族失踪当時の付き人が幸男だったことを知っていた神楽が、この事件と幸男との関係を探ろうとしていたのだ。完治は寺角からこの仕事を一緒にやるよう誘われ、引き受ける。一方、完治に関する真実を真海から聞かされた留美は、近親相姦の罪悪感よりも完治が生きていた喜びが上回り、母モード覚醒。屋敷に忍び込んでいた寺角と完治のもとに現れ、完治を制止しようとする留美だが、彼女を強姦しようとする寺角を完治が殺害、留美の教唆により死体を林に埋めた。まさに血みどろ劇場だが、さて今回は一体どうなってしまうのか……

幸男の二段オチ

 今回の復讐のターゲットは幸男だ。というか、まだ入間と神楽への復讐は何ら完了していない。最初にどん底へ突き落とされるターゲットとして、幸男を選んだ真海。陥れられた上に愛する女性を奪われた憎しみは相当なものだろう。

 幸男の家にヴァンパの一味が押し入り、すみれと娘の明日花(鎌田英怜奈)を人質にとるという不穏すぎるシーンで幕を開けた第7話。ヴァンパの首領・ダニーは、ショーン夫妻殺害事件の目撃者が香港警察と接触することになったと幸男に告げた。目撃者であるショーン夫婦の娘・エデルヴァは、ダニーたちが人身売買で売り飛ばしたが、のちに日本語を話す男が買い取ったのだという。ダニーは幸男が何者かに狙われているのだろうと指摘し、その人物を15時までに探し出すように命じた。15時までに見当をつけられなければ、すみれと明日花の命はない。焦る幸男。

 その頃、神楽は訪ねてきた真海と会っていた。真海は留美に引き合わせた安堂完治が詐欺師だったと謝る。そして、間もなく幸男がショーンの事件に関与していたことを香港警察が知ることになると教えた。一方、匿名の通報により警察は埋められた寺角の遺体を発見。寺角が静岡県の漁師町・浜浦町の出身で、15年前に暖が捕まった事件の関係者だと報告を受けたは入間は、ついに勘が働き、ラデル共和国から死亡報告が届いている暖を調べ始めた。

 幸男もここに来てようやくピンとくる。というかおそらく、真海は「ピンとくるように仕向けている」のだろう。しかし幸男は、真海の正体に気づいたわけではなく、どういうわけかさっぱりわからないが真海が自分を陥れようとしていると考えた。幸男が暖のことを回想する描写はほとんどない。香港での出来事が強烈すぎて上書きされているのかもしれない。ともあれ、幸男は「真海という男が情報をリークしている」とダニーに告げ、すみれに香港での事件について打ち明けた。隠し通して生きていくしかないと決意する幸男と、それを支えることを誓ったすみれ……犯した罪をそのままにして支えていいのか? とちょっと思った。

 ともあれ、これで幸男への復讐が終わってしまうとしたら拍子抜けだったが、もちろんそうは問屋が卸さない。ヴァンパが真海を始末してくれると信じて一安心の幸男だが、すみれは一人で勝手に真海の屋敷を訪れて“真実”を知るのだ。

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ブログウォッチャー京子

1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。

twitter:@watcherkyoko

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