カンヌ映画祭で出演作『万引き家族』がパルムドールを受賞したことに伴い、樹木希林(75)の女優としての存在感が今再び注目されている。5月19日からは出演作『モリのいる場所』も公開中だ。75歳の高齢であり、がんを患っていることも公表している樹木希林だが、それでも彼女を起用したい監督はひきもきらない。さらにテレビバラエティにも出演するサービス精神には頭が下がる。樹木希林は6月1日放送の『ぴったんこカン カン』(TBS系)に登場予定。彼女は何度も同番組に出演してきたが、番組MCである安住紳一郎アナウンサー(44)との相性は抜群で、視聴者をおおいに楽しませてくれる。また、2016年の放送では安住アナに「結婚できない理由」を質問して、彼の知られざる結婚観を引き出していた。
樹木希林の追及に、安住アナは「自分で決めてる生活のルールがあるんですよ。結構それが細かかったり厳しかったりするんで、それについてこれる共同生活者がいない」と結婚しない理由を説明。「もうちょっと鈍感なうちに結婚しておけばよかった」と振り返る安住アナに、樹木希が送った「結婚っていうのはね、分別がついてからじゃ絶対に出来ないの」というアドバイスは、「深い」と話題になった。
今年の5月4日に放送された同番組にも出ていた樹木希林。不動産をやっていた母と、琵琶の奏者をしていた父のエピソードを披露した。安住アナが「琵琶をギターに変えたら完全に希林さんの人生じゃないですか」と指摘すると、彼女は「だから遺伝子ってのはそういうものなの」「おたくも全然結婚しないでずっといるっていうのは、親族にそういう人いるんですよ」と、未だに独身を貫く安住アナをしつこくいじっていた。
相手の話を引き出すことに長けた2人の会話は人生論にまで発展することもあり、見応えがある。今回も面白いトークを繰り広げてくれそうだが、やはり心配なのは冒頭にも記したように樹木希林の体調だ。
樹木希林は2013年の「アカデミー賞」授賞式で“全身ガン”を告白。ただ、それから5年以上たった現在でも女優活動を続けており、今年も『モリのいる場所』や『万引き家族』といった出演映画が公開されている。10月公開予定の『日日是好日』にも出演した。しかも樹木希林はマネージャーをつけず、スケジュール管理やギャラの交渉も1人でこなしているというからあまりにすごい。
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