元SKE48矢方美紀は25歳にして乳がん発症を告白。「AYA世代」が発症しやすい“がん”の種類とは

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TYK Promotion オフィシャルサイトより Instagramより

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 今年4月、元SKE48で今は主に東海地方でタレントとして活動している矢方美紀さん(25)が、乳がんのため左乳房全摘出とリンパ節切除の手術を受けていたことを公表した。アイドルという華やかな世界の仕事を経験した若い女性の大病告白は注目を集めることとなった。

 矢方美紀さんはSKE48の3期生として2009年から活動を開始。チームSのリーダーに選ばれるなど目覚ましい活躍を見せ、昨年2月にSKE48を卒業した。現在はタレントプロダクションの「TYK Promotion」に所属。中京テレビの無料動画配信サービス「Chuun」で公開されている、『ナゴヤアニメプロジェクト』などに出演している。

 そんな彼女が乳がんについて語ったのは、今年の4月13日。自身のブログで「去年の12月、私の身体にずっと気になる箇所があり、周りの方にも色々と相談をして… 病院に行ってみたところ、『改めて詳しく検査を受けてください!』と言われその検査の結果で、乳がんだと判明しました」と打ち明けた。

 彼女は25歳だが、10代後半から30代までの世代は「AYA(Adolescent and Young Adult)世代」と呼ばれる。19歳で肝臓がんを発病し、アフラックのCMなどに出演した山下弘子さんや、昨年惜しまれながら亡くなった小林麻央さんもAYA世代だ。AYA世代のがん患者は国内で推計2万人以上。若い時期に発病するため、その後の仕事や出産に不安を抱えるケースも多い。

 5月30日には「国立がん研究センター」が、“小児・AYA世代のがん種の内訳の変化”のデータを公表。この中ではAYA世代の罹患率が高いがん種の内訳も示された。15~19歳でもっとも多いのは“白血病”で、全がんに占める割合は24%、20~29歳は「胚細胞腫瘍・性腺腫瘍」が多く16%、30~39歳は「女性乳がん」の割合が突出しており22%となっている。さらに「女性乳がん」に着目して見てみると、20~29歳の年代での罹患率が急激に増えている。しかし若いうちから毎年欠かさず乳がん検診を受けて早期発見につなげればよいかというと、そう簡単でもない。「過剰診断」や「偽陽性」の問題など不利益もあり、AYA世代のがん早期発見はひとつの課題となっている。また「増えている」とはいえ症例は多くはなく、最適な治療法が確立していない現状もある。

 矢方美紀さんの場合は、昨年12月にテレビ番組で乳がんの特集を見たことがきっかけでセルフチェックをしてみたところ、左の胸に“しこり”らしき感触を確かめたため、検査を受けた。精密検査の結果、乳がんであることがわかったそうだ。矢方さんは6月1日放送の『爆報! THEフライデー』(TBS系)に出演。現在も治療を継続しているこの病気について、話すという。矢方さんがテレビの特集を機にセルフチェックをして早期発見したように、こうした番組の影響で自身の健康に目を向ける人は多いだろう。

(ボンゾ)

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