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香取慎吾のルーヴル美術館での個展に美術界から批判の声。一方、その作品を高く評価する人とは?

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 そこで気になるのが、香取のアートに対する横尾忠則氏の評価だ。日本を代表する世界的な美術家と対談するまたとない機会ということもあり、香取は対談の会場である横尾氏のアトリエにまで作品をいくつか持ち込んでいるのだが、そのなかのひとつ(スタジオに届く弁当が入っていた段ボールを画材にして即興的につくった作品)を見た横尾氏は、エンターテインメントの世界で「表現」と向きあってきた人だからこそ作品に反映させることができる「肉体性」を高く評価していた。

<普通のアーティストなら、生活と創造の一体化を図ろうと、まず頭で考えてしまうんだけど、香取さんは体が先に動いて、作ってしまってる。こんなに無秩序で暴力的で、この狂気はどこからくるんだろう? やっぱり香取さんが今まで体で表現をしてこられたことが、この絵にも表れているんでしょうね。体を動かしてないと、こういう作品は作れない>(前掲「芸術新潮」)

 賛否両論ある今回のルーヴル美術館での個展だが、とはいえ、アーティストとしての香取慎吾の活動はまだ本格化したばかりだ。アイドル・香取慎吾ではなく、アーティスト・香取慎吾の生み出す作品を楽しみにする美術ファンも今後増えていくことだろう。

(倉野尾 実)

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