草なぎ剛でも苦戦する、芸能人YouTuberたちに突きつけられる厳しい現実

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草なぎ剛 Twitterより

草なぎ剛 Twitterより

 子供のなりたい職業ランキングにも登場している旬なお仕事・Youtuber(ユ-チューバー)。YouTuberとして活動する芸能人も増えてきたが、意外と苦戦している人が多い模様だ。知名度がある芸能人は土台から有利のようにも思えるが、現実はそこまで甘くない。またインターネットはテレビよりも自由度が高く何をやってもいいようなイメージがあるかもしれないが、もちろんそんなことはない。

 たとえば事件の加害者となってからテレビ出演の機会が途絶えた極楽とんぼの山本圭壱(50)は、「極楽とんぼ山本圭壱の〇本圭壱」というチャンネルで活動しているが、チャンネル登録者数は3,874人(6月1日現在/以下同)。動画の再生数は1,000回~2,000回あたりを推移している。あまりに寂しい数字だ。

 今年YouTuberデビューした梅宮アンナ(45)は、4月17日に3本目の動画を投稿して以降音沙汰なし。カンニング竹山(47)もチャンネル登録者数は2万4,826人と伸び悩んでいる。かつて頻繁に更新されていた「デイリーよしもと」のチャンネルはいつの間にか更新を終了しており、うまく収益化出来なかったのかもしれない。

 昨年デビューして大きな話題となった草なぎ剛(43)は、チャンネル登録数77万9,748人で、芸能人にしては投稿頻度も高い。進行スケジュールを管理し、適切に運営していくスタッフがちゃんといるのだろう。しかし再生回数は動画によって差が激しく、「新しい地図」の72時間テレビが話題になった時の投稿で500万回再生超えの動画もあれば、ゲーム実況など10万回再生に満たない動画もある。

 アイドルグループ系もYoutubeチャンネルを開設しているが、「ジャニーズJr.チャンネル」がチャンネル登録者数27万2,630人で、「DISH// official YouTube channel」は6万2,371人。彼らの知名度を考えると、多い数字とは言えない。

 結局、芸能人YouTuberで成功を収めていると言えるのは、NMB48の吉田朱里(21)くらいではないだろうか。彼女は美容系YouTuberとしてコンスタントに動画を投稿しており、チャンネル登録者数は56万5,517人。アイドルとしても一気に知名度を上げた。

 しかしYouTuberプロダクション「UUUM」界隈のトップYouTuberは、チャンネル登録者数も再生回数も芸能人より圧倒的に多い。「HikakinTV」のチャンネル登録者数が609万7,868 人で「はじめしゃちょー(hajime)」が635万9,560人と、文字通り桁違いとなっている。

 彼らの活動は、やはり毎日のように撮影・編集した動画を投稿し続けるのが基本。芸能人の副業として気まぐれに動画投稿している程度では、チャンネル登録や視聴数は増えていかない。それどころか芸能人は本当のファンの人数が可視化されてしまう悲しい結果になる。人気のほどはともかくとしてすでに知名度だけは高い芸能人は、YouTuberの土俵で戦うよりも、テレビや地方営業に出る方がよっぽどコスパが良いだろう。

 一方でチャンネル登録数4,769人の中田敦彦(35)のように、“テレビでは言えないことを言う”ためのYouTube展開はアリだ。収益度外視の活動だからこそ、モチベーション次第で頑張れるのだろう。梅宮アンナと違い、あっちゃんは更新を継続している。

(ボンゾ)

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