
生き延びるためのマネー/川部紀子
こんにちは! ファイナンシャルプランナーで社会保険労務士の川部紀子です。
6月中旬から7月上旬にかけて、夏のボーナスを受け取る人も多いと思います。でも、ボーナスがない自営業・フリーランスの人もいますし、会社員であってもボーナスがない人もいるでしょう。実は、ボーナスが支払われなくても法律上は何の問題もないので、支給額が少ない人もいれば支給されない人もいるのです。
同じような時間や労力を費やして一生懸命働いていても、月々の収入以上に差が付くのがボーナス。多い人も少ない人も、その現実を自覚して計画的に行動することが重要です。
そこで今回は、ボーナスのデータから日本の現状を知っていただき、自分とボーナスとの向き合い方を考えてほしいと思います。
ボーナスデータから現実を知る
日本経済新聞社が発表した賃金動向調査(2018年夏のボーナス中間集計。最終集計は7月中旬公表予定)によると、2018年夏のボーナス支給額は82万9786円(加重平均)とのこと。これは、昨年2017年夏と比べて4.62%も増えており、6年連続で前年比プラスとなっています。
ランキング上位3社も見てみましょう。
1位:ソニー 166万8500円 27.02%増
2位:スター精密 155万5173円 45.07%増
3位:トヨタ自動車 133万円 9.91%増
(「あの会社のボーナスは? 2018夏・日経調査(5/21更新)」)
超大手とは言い難い静岡市の工作機械メーカー、スター精密の2位躍進が目立ちます。業績が一定以上ならボーナスを上乗せする体系を導入したことが功を奏したようです。
21位までが100万円以上のボーナスとなっています。このデータは、金額、平均年齢、組合員数、業種での絞り込みができるので、自分の立ち位置を確認してみるとよいでしょう。
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