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長澤まさみが培ってきた「綺麗なだけじゃない」魅力と実力

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長澤まさみ Instagramより

長澤まさみ Instagramより

 長澤まさみ(31)の“コメディエンヌ”としての才能がついに開花した。現在放送中のドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)で、天才的な信用詐欺師“ダー子”を熱演している長澤まさみ。常識破りで破天荒なコンフィデンスウーマンをコミカルに演じ、視聴者の笑いを誘っている。フジの伝統的な看板ドラマ枠である月9は、ここ数年、視聴率も話題性も欠く作品が増えて低迷を嘆かれてきたが、『コンフィデンスマンJP』は終盤に向け盛り上がりを見せており、6月4日放送の第9話は平均視聴率9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に上昇。ここまででもっとも高い数字となっている。その理由のひとつに、長澤演じるダー子の、美しさや愛らしさだけではないキャラクターとしての魅力があることは言うまでもないだろう。

 10~20代の長澤まさみは、やはり“正統派ヒロイン”としての印象が強い王道の女優だった。「第5回 東宝シンデレラ オーディション」グランプリ受賞者としてデビューした彼女の名を一躍世に知らしめたのは、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』でのアキ役。その後も2006年公開の『涙そうそう』や2011年の『モテキ』などでヒロインを演じてきた。『モテキ』の松尾みゆき役は中々刺激的な役だったが、監督の大根仁(49)が「かわいさ最強」と称していたように、当時の長澤まさみに求められていたのはやはり可憐な“可愛さ”だったのだろう。

 しかし、彼女は役の振れ幅を大きく広げた。まずは舞台だった。2011年公演の本谷有希子演出作品『クレイジーハニー』で、破天荒なケータイ小説家を好演。2012年と2013年の連続ドラマ『都市伝説の女』(テレビ朝日系)は“ミニスカ美脚”が話題にはなったが、迷推理を見せる都市伝説オタクの刑事役でコメディエンヌの片鱗を見せた。そして2016年のNHK大河『真田丸』でのヒロインらしからぬヒロイン「きり」役も大きなインパクトを残すキャラクターとなっていた。2017年には松尾スズキ演出のミュージカル『キャバレー』で主役サリー・ボウルズを堂々たる風格で演じ切るなど、彼女は女優としての実績を着実に積み重ね自信を高めてきたのだ。

 コメディの名手といわれる福田雄一(49)監督の作品にも多く起用されている。昨年公開の『銀魂』では本人いわく芸能人生初となる“変顔”を披露。しかし彼女はこの変顔に満足していなかったのか、同映画のジャパンプレミアで福田監督が「長澤から『次はもっとやれます』ってメールをもらった」と明かしている。今年8月に公開される『銀魂2(仮)』にも続投。本人の宣言通り、前作以上の変顔を見せるのだろうか。ちなみに6月1日から公開中の主演映画『50回目のファーストキス』も福田監督の作品だが、“ラブストーリー”と銘打っているものの、福田監督いわく「発想はコメディを作ろうということで間違いない」そうだ。

 一方で、最近では母親役に抜擢される機会も増えてきた。「カルピス」のCMで彼女は“カルピスを作ってあげるママ”だ。7月20日より公開される映画『BLEACH』では、主演・福士蒼汰(25)の母親に。実年齢は6歳しか違わないが、ついに長澤まさみも母親役を演じられるようになったのだと思うと感慨深いファンは多いのではないか。

 『コンフィデンスマンJP』は当初から映画化も決定していたプロジェクトで、6月にクランクイン。ますます精力的に演じ続ける長澤まさみから目が離せない。

(ボンゾ)

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