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日大教職員がおそれる「報復人事」 アメフト部タックル事件が明らかにした日大の構造的問題

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Thinkstock/Photo by Thomas Northcut

 日本大学フットボール部「フェニックス」が試合中の悪質な反則行為によって、対戦相手である関西学院大学の選手に怪我をさせてしまった問題に関連して、611日に日本大学教職員組合が記者会見を開いた。日大教職員組合が教職員に募っていた田中英壽理事長に対する要求書に賛同する署名の中間報告が行われ、752人の署名が集まったという。

 日大アメフト部の事件は、時間の経過とともに、内田正人前監督や井上奨前コーチから反則行為をするよう選手に指示があったのかという論点だけでなく、大学の対応や構造的な問題にまで言及されるようになっていた。

 記者会見の中で繰り返し強調されていたのが、「報復人事」の恐れだ。中間報告を行った吉原令子副委員長は「報復人事の恐れがあるため、非常勤講師、助教、助手、職員、高校教員などに関しては、本人が公開可としていても、公開不可扱いとした」こと、そして報復人事を恐れて署名できなかった人や、学生のことを考えると、教員が名前を出さないわけにはいかないと署名を行った教職員がいたことを報告。さらに、過去に行われた報復人事の例として「世田谷区の日大付属高校の教員が、山形県の付属高校への転勤命令が下された」という「高校教員の配置換え」も紹介された。

 一方、日大は11日、内田前監督の人事部長、保健体育事務局長の職を解き、本部付け部長待遇とすることを発表。519日にアメフト部監督を、同月30日に常務理事を辞任していた内田前監督だが、人事部長、保健体育事務局長については6カ月の自宅待機となっていた。

 日大教職員組合は今後も署名を募集。これまで対象としていなかった学生、保護者、卒業生、他大学の教員からも、署名に賛同したいという声が多いことを受け、今後はそれらも募集対象に含め、今月27日まで受け付けるという。

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