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紗栄子が明かした「罪悪感」の正体とは

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紗栄子オフィシャルブログより

 タレントの紗栄子(31)が、612日にInstagramへ長文を投稿、かつて仕事と子育ての両立に葛藤し罪悪感を抱いていたと告白し、話題になっている。紗栄子は20179月より子供たちとロンドンに移住。前夫・ダルビッシュ有(31)との間に誕生した長男(10)と次男(8)はロンドンの寄宿学校に在学中だ。

<息子達がもっともっと小さかった頃>から始まる長文で明かされた、当時の紗栄子の葛藤を、一部抜粋して紹介する。

<その頃の私は、一度お仕事を辞めて復帰したばかりで、せっかく私にふっていただいたお仕事だからと、いただいたお仕事はほとんど受けさせていただいており、スケジュールを詰め込みすぎてとても忙しく過ごしておりました>
<私が一家の大黒柱だからと、それが子供達のためになると信じて毎日働いて、ある時から子供達と過ごす時間と仕事のバランスがわからなくなったりして悩みながらも、とにかく必要とされる時に働かなきゃ、身体が動くうちに頑張らなきゃと自分を奮い立たせながら毎日過ごしておりました>
<当時は、ふとこういう自分の時間ができたりすると、子供と離れてでも働くということを選んだことに罪悪感で押し潰されそうになったり、それでも働かなければいけない状況や、世間からどう思われているのかなど、普段考える暇がないから気にしなかったことと向き合ったり…>
<それこそ人のお金で生きていると思われているのだし、仕事を辞めて子供達とどっぷりいることが母親として正しいのではないかなど、…たくさんたくさん悩みました>

 紗栄子の告白には多くのコメントが寄せられ、「涙出ました」「心にしみた」「私も同じように悩んだことある」と感動や共感の声が中心だ。子供が小さいうちから働きたい・働かなければならない親が多いことは都市部の待機児童問題からもわかるが、それでも母親が働くにあたっては、「子供のそばにいてあげられなくて子供がかわいそう」との視線を向ける外野がおり、母親自身の内側からもその思いが罪悪感として湧き起こる。働く母親なら誰もが通過点のように扱われてきた葛藤だ。

 そして今回の紗栄子のケースがいい例だと思うが、母親が働くことに罪悪感を持つのは「それほど我が子を愛しているから」と解釈される。父親が働くことは、家族や社会への使命感や責任感であるとして肯定されるが、母親の場合はそうではないのだ。

 そもそも母親が働くにあたって抱く罪悪感の背景には、必ずしも「子供がかわいそう」などといった我が子への愛情ばかりでなく、「母親とはこうあるべき」という社会規範の影響も大きい。紗栄子も<世間からどう思われているのか><それこそ人のお金で生きていると思われているのだし>と世間からの目を意識していた部分があったと打ち明けている。先日、自民党の萩生田光一幹事長代行が「赤ちゃんはママがいいに決まっている」と発言したことが話題となったが、広く意識されている「母子の正しいあり方」というものがあり、それを各々が規範として内面化してきたことが背景にあるだろう。

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中崎亜衣

1987年生まれの未婚シングルマザー。お金はないけどしがらみもないのをいいことに、自由にゆる~く娘と暮らしている。90年代りぼん、邦画、小説、古着、カフェが好き。

@pinkmooncandy

バナナ&ストロベリー

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