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6月19日放送の『有田哲平の夢なら醒めないで』(TBS系)では、吉木りさや道端アンジェリカなど結婚式を控えた女性タレントが集結。入籍はしたがまだ結婚式はこれからだという彼女たちが理想の結婚式を語る中、くりぃむしちゅー・有田哲平は終始毒づいていた。
吉木りさはフラッシュモブを希望しているそうで、「式場全員でフラッシュモブされたい。理想です。もしくはお色直しをして、式場に入ったらみんな踊っているとか」とうっとりすると有田哲平は「すげぇ鳥肌立ってきた」「フラッシュモブって意表を突かなきゃダメなんじゃない?」とドン引き。吉木は「気持ちが嬉しいんです。私、小さい頃から友達少なかったほうなので、フラッシュモブで『こんなに友達いたんだ』って感動したいんです」と意に介さないが、有田は納得いかない様子だ。
次に、夏に第一子を出産予定で現在妊娠中の道端アンジェリカが理想の結婚式について語る。道端アンジェリカは飼っている3匹の犬を家族同然と考えており、リングボーイではなく愛犬に指輪を運んでほしいらしい。ただ、陣内智則から「そんなうまいこといく?」とツッコまれ、有田哲平も「全然関係ないオッサンのところに持って行く」と茶々を入れていた。
陣内といえば藤原紀香との初婚時、テレビ中継もされたゴージャスな結婚披露宴を催しコブクロを弾き語りした伝説を持つが、再婚したフジテレビの松村未央アナウンサーとはハワイでこぢんまりと挙式をあげたという。一方、有田も2016年11月に一般女性と入籍したが、挙式や披露宴については公表されていない。有田の親友であるアンタッチャブル山崎弘也は、2015年に一般女性と結婚しているが、派手な結婚式はしなかったそうだ。芸人つながりでは、昨年結婚したアンジャッシュ渡部建と佐々木希夫婦も、身内だけで控えめな挙式だったという。
彼らの場合はマスコミ対策という側面も当然あるのだろうが、派手婚よりも地味婚をカップルが増えているのは事実らしい。マイナビウーマンが2017年、21~39歳の働く男性を対象に実施したアンケート結果によると、52.8%が「結婚式はしたくない」と回答。半数以上の男性は、結婚式を挙げることを望んでいないということになる。
では女性たちは“理想の結婚式”に胸を躍らせているのかというと、そうでもなさそうだ。同アンケートは25~35歳の交際経験のある未婚女性にも実施しており、42%が「したくない」と回答。男性ほど多くはないが、「女性は結婚式を挙げたがる」というイメージと実態には少々乖離があるようだ。
経産省の特定サービス産業動態統計調査によれば、全国の主要8都市での結婚式の件数は、調査を始めた2000年は約9万件だったのに対し、11年には約5万件と半分近くまで減少。結婚式を挙げないカップルは増えている。また、結婚式を挙げるにしても、役所に婚姻届を提出した後、役所内のホールや会議場で行う簡単な挙式「届け出挙式」など、簡易的な結婚式が流行っているという。
結婚式といえば数百万円という大金がとぶイベントでもある。結婚情報誌『ゼクシィ』(リクルート)は2017年、結婚式の平均費用を354.8万円と発表。これから新婚生活を始めようという二人にとって、あまりに大きい金額であることは間違いない。
一方で、「スマ婚」や「ゼロ婚」など、格安挙式を叶えるサービスは増加中。数百万円を投資し“理想の結婚式”をあげるよりも、旅行や外食など、日々の思い出づくりに当てるほうが“コスパが良い”と考えるカップルがいてもおかしくない。そもそも予算がない新婚夫婦もいるだろう。
番組を見ていた視聴者は、有田哲平同様、冷めた視線を送っていたのかもしれない。